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わぁ可愛い!カモ30羽遊泳~水面に波紋広がる
和歌山県橋本市原田の通称「中池(なかいけ)」に今冬、約30羽のハシビロガモ(嘴広鴨)が飛来し、雌雄(しゆう)とも悠々と遊泳、池畔(ちはん)を通る人々の心を潤している。
ハシビロガモの雄(おす)は、頭が緑色、胸が真っ白、わきから腹にかけて、栗色で鮮やか。雌(めす)は、全体に褐色(かっしょく)で、地味な色合い。
地元の人たちの話によると、このハシビロガモは昨年秋、群れ成して飛来。終日、池の面を泳ぎ回り、文字通り、広い嘴(くちばし)で、プランクトンの多い水を含んだり、水草を食べたり。その動きに応じて、きらきらと波紋が広がり、幾何学的・小宇宙を形づくっている。
日本野鳥の会和歌山県支部の中西正和(まさかず)副会長は「このハシビロガモは、極寒のシベリアから飛来。紀の川では水草などのエサが少ないので、このような池で群れ成して越冬。5月ごろ、シベリアへ帰ります」と説明。「人影が近づいても、簡単には驚かない、なかなか人懐こい、渡り鳥です」と話した。
ドライバーらは車をとめて、その頬笑ましい光景に見入り、通行人は携帯電話のカメラに収めて、友人知人に映像送信している。
写真(上)は遊泳するハシビロガモ=右上にいるのは雌。写真(中)は美しい波紋を広げるハシビロガモ。写真(下)は約30羽のハシビロガモが遊泳する中池。
更新日:2014年1月21日 火曜日 04:46