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ミニ屏風「古都」池田さん〝日本みやげコン〟入選

和歌山県橋本市東家の木工芸家・池田秀峯(しゅうほう=本名・秀孝)さん(66)=が制作したミニ屏風「古都」が、第10回「魅力ある日本のおみやげコンテスト」で、初応募・初入選を果たした。池田さんは「これをバネに、今後もオリジナル作品を創意工夫し、世界の人々に喜ばれる〝日本のおみやげ〟を作りたい」と張り切っている。
池田さんは、世界遺産・高野山の寺院の建具職を務めた父から、組子細工を継承し、さらに創意工夫を凝らして、独自の「きのくに・ちぎれはめ込め技法」を発案した。今では同組子細工作品は和歌山県の伝統工芸品に指定されている。
池田さんは昨年秋、和歌山県からの奨めで、急いで同コンテストの作品作りに挑戦。わずかな日数の中、外枠は高野山・中門再建に使われている高野霊木のヒノキ、三つ組手は高野杉を使い、独自の〝ちぎれはめ込め技法〟で、ミニ屏風(高さ約40センチ、幅約60センチ)5点を制作し、同コンテストに送った。
奈良・薬師寺をイメージした「古都」や、自ら鷹(たか)の目になり、空高くから展望した「富士山」、世界的に名高い葛飾北斎(かつしかほくさい)の富嶽(ふごく)三十六景の「神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)」などで、その中から短歌「ゆく秋の大和の国の薬師寺の塔の上なる一ひらの雲」(佐々木信綱)をイメージして作った「古都」が見事入選した。
池田さんは「わずか1か月間の、深夜の限られた時間に制作した作品が、権威ある同コンテストで初応募・初入選したことは感激です。今後も〝きのくに・ちぎれはめ込め技法〟を使い、日本の原風景を表した壁飾りや、置物、アクセサリーなどの木工品を作り、世界の人々に日本の良さをアピールしたい」と話した。
写真(上)は池田さんと入選したミニ屏風「古都」(左側)=右は「世界遺産・富士山」。写真(中)は入選したミニ屏風「古都」。写真(下)は作品制作に打ち込む池田さん。


更新日:2014年1月15日 水曜日 01:27

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