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橋本に10階建てホテル出現!~3月22日オープン
和歌山県橋本市市脇で建設中の、関西のビジネスマン待望の「ホテルルートイン橋本」(仮称)が、3月22日オープンに向けて、着々と工事が進められている。同市は高野山・金剛峯寺への参詣口にあたり、近畿屈指の規模を誇る県立体育館もあるが、宿泊施設が不足している。それだけに「ホテル開業は、地方経済を、きっと浮揚させる」と期待されている。
橋本市企業誘致室の話によると、平成20年(2008)3月、木下善之(よしゆき)橋本市長や岡本章(あきら)九度山町長らの、熱意と交渉が実り、全国でビジネスホテルを展開しているルートインジャパン(本社・東京)が、国道24号・市脇交差点近くに「ホテルルートイン橋本」を新築することに決定。同社と和歌山県、橋本市の3者が建設協定に調印した。
計画では約4400平方メートルの敷地に、鉄筋コンクリート10階建てホテルを建設。客室はシングル中心に152室を設け、従業員は原則40人を地元採用する。事業費は約13億円。同ホテルではバイキング形式の朝食や、居酒屋のような雰囲気の夕食が楽しめるとしている。
すでに平成20年12月に着工。21年10月には開業予定だったが、日本経済の景気低迷により21年3月、やむを得ず、基礎工事段階で工事中止となった。しかし、木下市長らの粘り強い働きかけで、25年5月には再着工し、26年4月オープン予定を3月22日に早めたという。
木下市長は昨年12月市議会本会議で、今年3月16日の市長選に「3戦不出馬」を表明。任期は4月1日まである。ホテル完成時には、新市長が決まっているが、3月22日の「オープン記念式」には、同ホテル誘致に努めた木下市長や、岡本町長らが出席。真田幸村ゆかりの九度山町と長野県上田市の和太鼓演奏、橋本ちんどん笑会のチンドン屋が、記念式典を盛り上げる予定。
「ホテルルートイン橋本」のオープンは、関西のビジネスマンや、高野山の参拝・観光客、スポーツ関係者の利便性につながることはもちろん、市内の一般企業や飲食店、商店なども、「これでまちが活気づき、地方経済が好転するに違いない」と期待している。
問い合わせはホテルルートイン橋本開業準備室(電話=0736・33・3000)。
写真(上)は橋本市の中心部に建設中のホテルルートインの外観=ほとんどシートに覆われている。写真(中)は「ホテルルートイン橋本」の完成予想図。写真(下)は建設中の「ホテルルートイン橋本」の遠景=橋本商工会館屋上から撮影。