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親子の情愛、園児らに語る~石童丸物語・紙芝居

和歌山県橋本市学文路の〝学文路苅萱堂(かむろかるかやどう)〟顧問の岩橋哲也さんは、苅萱堂を舞台にした平安末期の親子の哀話「石童丸物語」の紙芝居を、地元の学文路幼稚園の園児たちに披露し、親子の情愛の大切さを訴えた。
学文路苅萱堂(西光寺境内)縁起によると「石童丸物語」は、筑紫の国(福岡県)の領主・加藤左衛門繁氏(しげうじ)が、不幸な境遇の千里(ちさと)を館に引き取るが、自分の罪深さに気づいて、高野山で苅萱道心(かるかよどうしん)と称して修行。
出家後に千里が石童丸を出産。14年後に母子は高野山をめざすが、女人禁制のため千里は山麓の宿に残り、石童丸だけが山上で道心に会う。しかし、修行中の道心は父と名乗れず、石童丸が宿に戻ると、心労から千里が急逝。その後、石童丸は高野山で道心の弟子となり仏道修行。生涯、父子の名乗りをすることはなかったというストーリー。
この日、園児8人が集合。先ず、学文路苅萱堂に祀られた道心、千里、石童丸の彫像に向かって正座し合掌、冥福を祈った。
この後、岩橋さんが「私は戦前、修身読本で、家族を大事にすることなど、人間に一番大切なことを学びました」と前置き。「皆さんは近い将来、それと同じ道徳教育を受けることになりますが、石童丸物語は、その道徳で一番大切な〝親子の情愛〟を伝えています」と強調。
そのうえで、岩橋さん自らの構成・文、高橋佳子さんの絵による紙芝居「石童丸物語」を上演。園児らは、岩橋さんの巧みな〝語り口〟に耳をすまし、美しい平安装束に身を包んだ、紙芝居の登場人物に見入った。
学文路幼稚園の坂頭(さかがしら)みゆき園長は「子どもたちは、このように地域を巡り、さまざまなことに触れ、感じ、表現するようにしています。石童丸物語をすぐに理解できなくても、きょうの紙芝居を心に置いて、こんごの成長過程で、より深く学んでいくことになると思います」と謝辞を述べ、岩橋さんは「皆さん、熱心に、紙芝居を見てくれました」と喜んでいた。
岩橋さんは、紙芝居などで地元の幼稚園、小中学校で、石童丸物語を伝承している。
写真(上)は岩橋さんの紙芝居「石童丸物語」に見入る学文路幼稚園の園児たち。写真(中)は紙芝居で名弁士ぶりを発揮する岩橋さん。写真

更新日:2013年11月21日 木曜日 21:34

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