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大災害!まず命守れ~自主防災大会~350人学ぶ

突然の大規模災害に備えよう!を合言葉にした「橋本市自主防災大会・いとはん〝柿の里〟コンサー」が、10月27日、和歌山県橋本市産業文化会館で開かれ、市民約350人が災害時の〝緊急対処方法〟を学んだ。
橋本市自主防災組織連絡協議会が主催、和歌山大学防災研究教育センターと「3wわかやまウインズワッチタワー」が共催、まちづくり研究所が企画・支援。木下善之・橋本市長と西皓安(にし・ただやす)同協議会会長が挨拶した。
西会長は「日本では、大地震やゲリラ豪雨、竜巻などが多発していますが、もしも東海・東南海・南海地震が起きたら、近畿の犠牲者数は32万人にのぼると推定されています。皆さん、7日以上の食料備蓄をし、万が一の場合は、先ず命を大切にして、安全に避難してください」と訴えた。
この後、和歌山大学防災研究教育センターの今西武・客員教授や、県伊都振興局・医療関係担当者が、「和歌山県の災害医療体制」や「自主防災会の医療救護活動」などについて説明した。
とくに災害発生後、約48時間以内に活動できる「災害派遣医療チーム」は、県内に11病院・18チームがあり、うち橋本地域には、災害拠点病院の橋本市民病院・2チーム、さらに支援病院として和歌山県立医大付属紀北分院、紀和病院の2病院が控えていることを紹介した。
檀上スクリーンでは、「防災クイズ あなたの防災知識度 確かめてください」という、質問15項目を映し出し、それぞれ3つの回答のうち、正答1つを選択して挙手し、正しい行動を心に刻んでもらった。
例えば、寝ている時に地震がおきたとき?「急いで表へ出る」、屋外で地震に遭ったときの避難場所?「空き地・公園」、自動車で走っているとき、地震が発生した場合?「速度を緩め道路左側に停め、歩いて避難する(ハザードランプ点灯、道路の左側に停車、貴重品や車検証を持って、鍵を掛けずに安全な場所に避難)」、高速道路で地震に遭遇した時は?「一般道路と同じ動作をする」と正答を示した。
また、火災で煙が室内に充満したときは?「姿勢を低くして避難する」、火災発生を見つけたら?「大声で火事だ!と叫ぶ」、1階・居間にいて大地震が起きたら?「急いでドアを開け外へ脱出する」、入浴中に大地震が発生したら?「衣服かタオルを持ち玄関ドアを開けいつでも脱出できるようにする」と回答。
さらに、家族との緊急連絡方法は?「災害伝言ダイヤル・災害用掲示板メール」、突然の地震で先ずすべきことは?「揺れがおさまってから火を消す」、エレベーターに乗っていて地震が発生したら?「すべての階のボタンを押す」などの、正答を示した。
いずれも最優先すべき行動で、もちろん各状況により、落下物などに注意すべきことは言うまでもない。
一方、その途中「いとはん〝柿の里〟コンサート」が開かれ、「3wわかやまウインズワッチタワー」のメンバーが、エレクトーン伴奏で「柿の木坂」や「上を向いて歩こう」など15曲を歌い、最後に参加者全員も加わって「鐘の鳴る丘」を合唱して締めくくった。
西・協議会会長は「もしも大災害で負傷した場合は、本人または近隣の人たちが、市内各地区にある最寄りの地区公民館か、自主防災会(橋本市内86団体)のメンバーに連絡してください。たとえ電話は不通になっても、無線通信の体制が整っているので、病院と連携できる。災害医療は、重篤な傷病者~軽傷の傷病者を診断し、緊急を要する人から順番に手当することになります」と話した。
また、防災大会のキャッチフレーズ「突然の大災害に備えよう」「広めよう地域の絆」「自分の命は自分で守ろう」「自分たちの地域は自分たちで守ろう」という心構えを訴えた。
写真(上)は橋本市自主防災大会で挨拶する西晧安・同協議会長。写真(中、下)は昭和歌謡などを歌い上げ会場を楽しい雰囲気に包む「3wわかやまウインズワッチタワー」のメンバーたち。


更新日:2013年10月29日 火曜日 01:45

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