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葛城館・修復~初のお茶会~27日、梅山社中

和歌山県橋本市高野口町のJR和歌山線・高野口駅前で、威容を誇る国の有形登録文化財「葛城館(かつらぎかん)」=5代目当主・大矢裕さん(51)=の修復工事が完了し、10月27日(日)、同館で武者小路千家(官休庵=かんきゅうあん)社中による〝お茶会〟が催され、館内が一般公開される。官休庵・教授の梅山香雪(うめやま・こうせつ=本名・厚子)さん(70)は「とても素敵な歴史的建物の中で、薄茶を一服差し上げ、いにしえを偲んでいただきます。気軽にお越しください」と言っている。お茶会参加や入場は無料。
葛城館は元旅館の屋号で、平成6年(1994)まで営業。建物は明治時代後期に建築された木造3階建ての入母屋作りで、延べ323平方メートルの広さ。本屋根には千鳥破風と軒唐破風が取り付けられ、銅版葺き庇(ひさし)があり、前面総ガラス張りとなっている。
真向いの高野口駅は、明治34年(1901)に開通した紀和鉄道の名倉駅として開設、2年後に高野口駅と改称。駅前に待機する人力車の列は、明治・大正を通じ200台以上を数え、葛城館も大勢の宿泊・宴会客で破格の賑わいぶりを見せた。
それでも約100年の歴史とともに老朽化。建物全体がやや東側に傾斜したため、昨春、総工費約3100万円(うち国の補助金170万円)をかけて、修復工事に着手。今春、昔の面影を完璧に残したまま、大地震にも耐えられる建物に修復された。
葛城館での〝お茶会〟は午前10時から午後3時まで催され、参加時間は「ご都合のよい時間にお越し下さい」と案内している。梅山教授の茶室「壺中精舎(こちゅうしょうじゃ)」は、橋本市古佐田のJR・南海橋本駅近くにあり、そこで「梅山社中研究会」の会員(師範)6人が、毎月1回、茶道の稽古を重ねている。今回の〝お茶会〟では同会員ら10数人が、お点前&水屋仕事を担当。100人以上の客をもてなすことになる。
茶人・梅山香雪さんは、祖母・善子さん、母・高子さん(いずれも故人)の茶名・香雪を受け継ぐ3代目で、梅山社中研究会の代表。社中の赤坂文代さん(77)や青木美佳さん(44)らとともに、四季折々、茶道の奥義を求めて研鑽を積んでいる。
葛城館での〝お茶会〟について、赤坂さんと青木さんは「皆さん、一期一会を喜び、お茶を楽しんでほしい。私たちも、普段の稽古と違った経験をさせていただけます」とにっこり。梅山さんは「高野口は織物の町で、当日は織物の展示などもあり、館内見学もできます。〝お茶会〟は、家族連れや若い方々、大歓迎ですよ」と話し、大矢さんの妻・由美さん(49)は「どうぞ館内をご覧ください」と言っている。
問い合わせは梅山さん(0736・32・2003)。
写真(上)は「壺中精舎」の茶室で茶道に励む梅山社中研究会=左から梅山香雪さん、青木美佳さん、赤坂文代さん。写真(中)はお点前をする梅山さん。写真(下)は修復工事を完了した葛城館。

更新日:2013年10月9日 水曜日 12:36

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