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「懐かしのフィルム映写機器」展~高野口の小西さん

映写機器・収集家で電気会社社長の小西哲也さん(72歳=和歌山県橋本市高野口町)の「懐かしのフィルム映写機器」展が、9月2日、高野口町名倉288の橋本市IT地域交流センター「裁ち寄り処(たちよりどころ)」で始まった。小西さんは「昔の映写機をご覧になり、ぜひ、映画・ノスタルジアを…」と来場を呼び掛けている。10月6日(日)まで。入場無料。
展示されているのは、昭和30年(1955)代~同40年(1965)代の映写機42台(うち16ミリ4台、8ミリ38台)と編集機3台、カメラ6台で、いずれも手入れの行き届いた素敵な機器ばかり。
一番古い米国・シカゴ製の映写機は、電源を入れて、投光用ランプを点け、さらにリールを回すなど、いちいち操作しなければならないが、その後に生産・販売された日本製の映写機は、それとは対照的で、ダイヤルを回すだけで、フィルムの正転、逆転まで自動的に操作される。
「何しろ、ランプを点けっ放しにすると、すぐにフィルムが燃えてしまうような時代。古い映写機は、操作が複雑で、フィルムが燃えないよう、回転させるのは大変でしたが、そこには古いものの、何とも言えない魅力、懐かしさがあります」と話す。
小西さんが映写機・収集に夢中になったのは、小学校5年生の時、メカ好きで元陸軍航空隊・パイロットの父・美延(よしのぶ)さん(故人)に、ブリキ製・映写機を買ってもらったのがきっかけ。単にモノクロ静止写真フィルムを投影するだけの機器だったが、遊具の少なかった時代だけに、「とてもうれしかった」と述懐する。
小西さんは、昭和48年(1973)頃、リコー製・映写機を購入。3人の子供たちの成長ぶりを、約10本のフィルムに収め、家庭内で放映し、楽しんできた。その他の機器は、リサイクル店で購入したり、友人知人を通じて譲ってもらったり。自宅倉庫には、まだ約30台の映写機が眠っている。
小西さんは「私の宝物をご覧になり この空間から 映画館の匂い 音大好きな映画 昔の自分へと 思いを馳せて アナログの世界を楽しんで下さい」と呼び掛け、「私はメカが好きだし、レトロスタイルが大好き。映写機は今後も収集したい」と話した。
「裁ち寄り処」の営業時間は午前9時〜午後5時。月曜日は定休。場所はJR和歌山線「高野口駅」の駅前通り南約250メートル。国道24号線・名倉交差点の北約200メートル。電話(0736・44・1401)。
写真(上)は展示されたレトロな映写機器と説明する小西さん=右端。写真(中)は展示の中で一番古い米国・シカゴ製の映写機。写真(下)は見事な大きさの16ミリ映写機。


更新日:2013年10月3日 木曜日 01:32

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