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さあ秋祭り!地車の試験曳き~橋本駅前で威勢よく

郷土色豊かな地車(だんじり)の本場、和歌山県橋本市の秋祭りを控えて、9月29日、同市内各所で地車の試験曳(しけんび)きが行われ、橋本のまちや山河に、鉦太鼓と笛の音、威勢のいい若衆の掛け声が響き渡った。
同市古佐田区では、新規購入して昨年、初登場した大阪の堺・岸和田〝折衷(せっちゅう)型地車〟を試験曳行した。
この地車は、大屋根廻りに「雄略天皇が葛城山で大猪を蹴(け)殺す」光景、小屋根廻りには「楠木正行が吉野山・如意輪堂に辞世の句を刻む」姿が浮き彫りされた総ケヤキ製。
今年もハッピ姿の若衆約80人が勢ぞろいして、大工方が大屋根に舞い踊り、笛太鼓、鉦の音が絡み合い、地車がJR南海橋本駅前の大通りを行き来すると、家族連れや駅の乗降客らは、「もうすぐ秋祭りやなあ」とその光景を見入っていた。
橋本市の秋祭りは、先ず10月5日(土)、6日(日)の両日、隅田八幡神社の地元4地区から、郷土伝統の担ぎだんじり4台と、神社の御輿(みこし)1台のほか、こども御輿など5台が出て、古き良き時代そのままに祭礼を営む。
次に同月12日(土)、13日(日)の両日は、相賀大神社、相賀八幡神社、牛頭天王社の地元11地区から、和歌山県無形文化財の〝舟楽車(ふなだんじり)〟や、大阪・堺型の地車など計11台が出てまちを練り歩く。一番の見物場所は、橋本市役所の西側で、地車が最も多く集まることになるという。
同月26日(土)、27日(日)には、紀の川南岸の学文路(3地区)で地車が曳行されることになっている。
橋本市観光協会の畑野富雄会長は「紀州の玄関口・橋本市は、担ぎ屋台(かつぎだんじり)や舟楽車(ふなだんじり)など、郷土色いっぱいの秋祭りの本場です。ぜひ、連れもて見物にお越しください」と呼びかけている。
写真(上、中、下)は試験曳きが行われた古佐田の地車。


更新日:2013年9月30日 月曜日 00:12

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