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置石に〝輪禍注意〟の標語~橋本高校野球部18人

和歌山県橋本市の県立橋本高校野球部員18人は、秋の全国交通安全運動中の9月25日、同市古佐田区民会館で、ラグビーボール大の置石(おきいし)に、交通安全標語やイラストを描き、JR・南海橋本駅前の通路わきに並べて、市民が交通事故に遭わないよう訴えた。
和歌山県警橋本署・橋本駅前交番所と地元の古佐田人権サークルなどの共催で、野球部選手14人と女子マネジャー4人が放課後、同会館に集合した。
先ず、橋本駅前交番所の山本乃弘所長が野球部員に「きょうは交通事故防止にご協力ありがとう。友達にも交通事故に注意するよう、お願いします」と挨拶。
次に同市山田の元商業デザイナー小林由美子さんが、白い塗料を塗った置石を前に、「標語の文字など、見る人に強調したい言葉や絵は、黒や赤など目立つ色を使ってください」と指導。
野球部員は、それに従い、テーブル上に置かれた石約70個と、レンガ約30個に、全国交通安全協会の〝交通安全標語・入選作品〟のイラストと標語を油性ペンで描いた。
とくに最近、橋本署管内では、学文路地区で死亡交通事故が1件発生、京都府では小学生の列に暴走車が突っ込み、児童5人重軽傷の事故が起きているだけに、今回は「反射材 あなたの命の 守り札」「まだいける まだ大丈夫は もう危険」などの標語や、たすき掛けの反射材、信号機から手が出たイラストなどを中心に描いた。
これらの置石は、さっそく橋本駅付近に一輪車で運ばれ、もっとも通勤通学の往来が激しい通路わきに並べられた。乗降客らは足元の置石を見て、「たしかに車には注意しなければ」と、心に言い聞かせている様子。野球部の高水健主将(2年生、16歳)は「置石に標語、イラストを描くのは2度目ですが、この小さなアピールで、少しでも交通事故が減ってくれたら」と〝輪禍注意〟を訴えていた。
同校野球部の〝置石標語の奉仕作業〟は、平成9年(1997)から17回目を数え、これまで先輩から後輩に受け継がれて、標語・イラストを制作した置石は計1460個にのぼっている。
写真(上)は小林さん=左手前=の指導で置石に交通安全啓発のイラストを描く橋本高校野球部員ら。写真(中)は真剣な表情で交通安全の標語やイラストを描く橋本高校野球部マネジャーたち。写真(下)は交通安全を訴える置石=手前=と制作に協力する野球部員ら。


更新日:2013年9月25日 水曜日 20:54

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