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満月は鐘楼門の空に~菊酒回し飲む~橋本・妙楽寺

和歌山県橋本市東家の妙楽寺(岩西彰真住職)で、9月19日夜、地元の善男善女10数人が集まり、〝中秋の名月〟と〝重陽の節句〟を兼ねた勤行・法話が厳かに営まれた。
岩西住職は善男善女とともに、祭壇に祭られた日光、月光菩薩、弘法大師、不動明王像に向かって、般若心経を唱えた後、法話を開始。
満月を描いた掛け軸「月輪観(がちりんかん)本尊」を用意して、「月輪観とは、清らかな月を見つめて〝わが心は月輪〟と感じ、さらに月輪となった心を無現に広げて〝宇宙即ちわが心〟を体得すること」と説明した。
そのうえで〝月輪観本尊〟を自分の1メートル前に掲げて、正しく座る調身(ちょうしん=座法)、正しく呼吸する調息(ちょうそく=調気・浄化呼吸法)、半眼で「月輪観本尊」を観る正観(しょうかん=正しく月輪を観じる)、最後に出定(しゅつじょう=瞑想から戻る)という実修作法を、自ら演じて見せた。
この後、岩西住職の案内で、全員、境内に出ると、すでに復元修理を終えた鐘楼門の東の空に、一点の曇りもない満月が、こうこうと白光を放っている。さっそく岩西住職が、月光菩薩真言(がっこうぼさつしんごん)「オンセンダラ ハラバヤ ソワカ」を唱えると、善男善女もそれに続き、自ずと〝月洗心(つきせんしん)〟の清らかな心に…。
橋本市柏原の料理研究家・北村和夫さん(84)が、邪気を払い不老長寿を願うという「菊酒」を、朱色の盃でふるまうと、善男善女は盃を回し飲みしたり、同寺が用意した月見団子を頬張ったり。
大きな満月は照り輝いて、鯱(しゃちほこ)をいただいた鐘楼門はシルエット、そして、無数の虫がすだく中、日本ならではの秋の情緒を満喫していた。
次回の勤行・法話は11月22日(金)午後7時から、正月の縁起物「宝来(ほうらい=切り絵)」作りを行う予定になっている。
写真(上)は妙楽寺・鐘楼門の東の空に出た満月。写真(中)は妙楽寺で「菊酒」まわし飲みする男性たち。写真(下)は妙楽寺・鐘楼門を前に月光菩薩真言を唱え満月をめで、楽しく語り合う善男善女たち。作務衣姿は岩西住職。

更新日:2013年9月20日 金曜日 08:55

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