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やどり温泉~20日(金)営業再開~国道一部開通

台風18号・豪雨の影響で臨時休業していた和歌山県橋本市北宿の玉川峡にある温泉宿泊施設「やどり温泉いやしの湯」は、国道371号線の一部が開通したため、9月20日(金)、5日ぶりに営業を再開することになった。やどり地域振興協会の上西進理事長は「和歌山県の土砂撤去作業が、夜を徹して行われたお陰です。穏やかさを取り戻した大自然の中で、温泉・食事を楽しんでください」と言っている。
同温泉は、高野町富貴方面から、九度山町の紀の川へそそぐ玉川(紀伊丹生川)の北側にある。台風18号の豪雨により、同温泉の上流100メートル付近で、川沿いの国道371号が、長さ35メートルにわたって川に崩落。下流域の同市犬戻り付近でも、山斜面の土砂が崩れ、国道371号が埋まった。玉川沿いの道路には、各所で流木や砂利石が打ち上げられた。
同温泉の宿泊客13人が孤立状態となったが、17日夕、同温泉関係者が高野山方面から、乗用車3台をまわし、宿泊客は従業員の誘導で、道路崩落現場のわきを通り抜け、約4キロ先に待機中の乗用車に分乗、無事帰宅の途についた。同コースでの高野山行きは当分できない。犬戻り付近の国道371号線は、山斜面から崩れた大量の土砂(ダンプカー30台分)を19日、完全撤去したという。
同温泉の施設には、ほとんど被害はなかったが、国道371号線が通行不能だったので、鮮魚や肉、野菜・果物などの食材を仕入れることが出来ず、やむを得ず臨時休業にした。
上西さんは「玉川の巨石が転げたり、流されたり。道路のコンクリート部分が、激流で持ち上がり、流木が枕木のように突き刺さったりしています。これは昭和28年7月18日の紀州大水害と変わりません」と、その豪雨のすごさを説明。「しかしここはハイキングやアユ・アマゴ釣りのできる〝近畿の楽しい秘境〟なので、しっかり水害の後始末をしたい。水害に負けてはいられません」と話していた。
同温泉の営業時間は温泉=午前10時~午後8時。レストラン=午前10時~午後9時半。休業日=第3木曜日。問い合わせは(電話番号:0736-32-8000
ファックス:0736-32-8300)
写真(上)は9月20日(金)営業再開する「やどり温泉いやしの湯」。写真(中)は「やどり温泉いやしの湯」の玉川上流約100メートルで崩落した国道371号線。写真(下)はガードレールに突き刺さった流木類=写真は上西進理事長・撮影。


更新日:2013年9月19日 木曜日 14:50

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