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馬上の将軍地蔵、初の御開帳~灯ともし愛宕山

和歌山県橋本市東家3丁目の真言律宗・妙楽寺(岩西彰真=いわにし・しょうしん住職)の愛宕大権現(あたごだいごんげん)・愛宕山で、8月26日夜、地元有志80人でつくる「あたご会」主催の〝地蔵盆・灯ともし〟行事が営まれた。昼は断続的に降った雨も、夜には上がり、涼風が吹いて、ゆかた姿の善男善女が艶(あで)やかに踊り、橋本情緒を漂わせていた。
この夜は、馬に乗った地蔵尊である本尊・将軍地蔵を安置する、愛宕山のお堂を初めて御開帳。周囲には色とりどりの旗を立て、約80段の石段やその参道には、「家内安全」「無念無想」などと祈念文を書いた約160基の置灯籠(おきどうろう)をともした。
薄暮の中、境内中央の櫓(やぐら)の四方に、あかあかと提灯(ちょうちん)がともると、大勢の地元の人たちが参集。幾重もの輪になって、橋本音頭や炭坑節などの音頭に乗せ、手振り身振りも艶やかに、そして、涼しげに踊った。
踊り子の中には、和歌山市加太から来た、夫婦と娘の3人家族もまじっていて、踊りの師匠で橋本市盆踊り連絡協議会松本宇市(ういち)会長は、「橋本では伝統の〝やっちょんまかせ〟など、一つの会場で約15曲もの、いろんな音頭を踊ります。なので、盆踊りの好きな方は、このように遠方からわざわざ来てくれます。いまや橋本は、盆踊りの本場ですね」と、実にうれしそう。
また、踊り子たちは、音頭の合間を見て、お堂に上がり、御開帳になった本尊・将軍地蔵をしっかり見上げ、大きく息を吸った後、目をつむり、手を合わせていた。
盆踊り終了後、地元の東家区の森下功区長や、あたご会の笹山積穂会長は「幸い今夜は雨も降らず、皆さんに楽しんでもらえました」「お堂の御開帳によって、気持ちよく祈願していただけました」と、喜びを語り、提灯や椅子などの後片付けに汗を流していた。
昨年は、同寺の観音菩薩立像(奈良時代後期~平安時代初期)が、紀の川筋最古の仏像とわかり、橋本市文化財に指定された。
今年は、老朽化で倒壊寸前だった同寺の鐘楼門(しょうろうもん)が復元され、11月には「慶讃(けいさん)法要」が営まれることになっている。
写真(上)は初めて御開帳された愛宕山の将軍地蔵。写真(中)は愛宕山の櫓(やぐら)のまわりで、しなやかに踊る善男善女たち。写真(下)は愛宕山の石段を飾る置灯籠。


更新日:2013年8月27日 火曜日 07:33

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