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恋野マッシュルーム・竣工式~知事、市長ら祝辞

無農薬のマッシュルームを栽培する近畿最大級の株式会社「恋野マッシュルーム」(芋生孝治社長≃和歌山県橋本市恋野)のマッシュルーム栽培棟・作業棟・事務所の竣工式が、8月19日、仁坂吉伸・和歌山県知事や木下善之橋本市長、農林商工関係者ら約200人が参集して行われた。9月1日から稼働する。
式典では先ず芋生社長が「中将姫伝説のある歴史的な土地に工場を作らせていただき、皆様に愛されるマッシュルーム作りに励みます」と挨拶。続いて出資者の一人で社会福祉法人・知的障害者就業支援施設「夢あじさい」の辻本賢三・理事長が、起業経過報告を行い支援者に謝辞を述べた。
木下市長は来賓祝辞で「私も昭和30年代後半、マッシュルーム作りに挑戦したが、雑菌繁殖により断念した。当工場は大丈夫であり、年間約300トン出荷、20~30人の雇用創出になる。橋本は柿、鶏卵の特産品に加え、最近は畑ごんぼが登場、このマッシュルームと共に発展を祈ります」と期待。
仁坂知事は、出資法人・舟形マッシュルーム・長澤光芳社長らそうそうたる来賓の顔ぶれを前提に、「皆さん、すごいです。このプロジェクト、きっと成功すると思います」ときっぱり。地元の紀の川に架かる恋野橋の架け替え計画についても「現在、設計中で、すぐに形になり、大型トラックがマッシュルームを積み、全国に向けて走ることでしょう」と祝辞を述べた。
さらに石橋英和・橋本市議会議長、石田真敏・衆議院議員、下林茂文・JA紀北かわかみ組合長、畑野富雄・橋本商工会議所会頭が次々と挨拶に立ち、「これは起業であり、若い人たちの起業も大いに期待したい」などと、マッシュルーム栽培・出荷の前途を讃えた。
この後、「工場見学会」や和歌山マリーナシティーロイヤルパインズホテルの斎藤実・料理長による「試食会」を開催。招待を受けた人たちは、靴裏を消毒のうえ入室し、企業秘密になっているカイコ棚式の栽培床などを見学したり、マッシュルーム料理や恋野米を使ったおにぎりを試食したり。「これはうまい」「これなら売れる」と好評を博していた。
また、社会福祉法人光誠会・特別養護老人ホーム「ひかり苑・天佳苑」の堀畑光久理事長から「恋野マッシュルーム」と社名が入った木製看板2枚(ヒノキ、ケヤキ製)が贈られ、同社は事務所に掲げることにしている。
同社は昨年9月、芋生社長ら恋野地区の農家8人と、マッシュルーム栽培・加工で名高い有限会社舟形マッシュルーム(山形県舟形町長沢)が共同で設立した。資本金3000万円。
恋野地区の高台約7000平方メートルに、マッシュルーム栽培舎10棟(計約900平方メートル)、作業棟2棟(計約200平方メートル)、事務所(約60平方メートル)を建設。約20台の駐車場スペースもある。総事業費約3億2000万円(うち国1億円、橋本市1200万円)で、今年2月に着工していた。
写真(上)は恋野マッシュルームの工場竣工式で挨拶する芋生社長。写真(中)は祝辞を述べる仁坂知事。写真(下)は商工農林関係者ら大勢が参集した恋野マッシュルームの工場竣工式。


更新日:2013年8月19日 月曜日 15:03

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