ニュース & 話題

天皇・皇后陛下に献上柿…JA紀北かわかみ荷造式

天皇・皇后両陛下と和歌山県ゆかりの紀子さまが嫁いでいる秋篠宮家に献上するハウス柿の荷造り式が、8月5日、同県かつらぎ町妙寺のJA紀北かわかみ妙寺総合選場で行なわれた。JA紀北かわかみの下林茂文組合長は「農家の方々が、丹精込めて作った献上柿です。日本一の柿産地を、さらに盛り上げたい」と誓った。
荷造り式は、JAの施設柿部会が昭和62年(1987)から毎年行ない、今年で26回目。正面に国旗とJA旗を掲揚し、紅白幕に飾られた会場で、先ず、辻本正雄・同副部会長が「私も門(三佐博)県議とともに第1回目の献上柿を宮内庁へ持参しました。今後も皇室への献上を続け、おいしい柿づくりに専念します」と挨拶。下林・組合長も「この行事が将来ずっと続くよう、しっかり後継者を考え、柿産地を守りたい」と述べた。
また、同町の豊岡博行・副町長は「意義深い行事です」と敬意を表す一方、「農業に多大な影響のあるTPPを注視していきます」と話し、増谷行紀・同県農林水産部長は「柿は健康・美容に良く、がんの予防効果も…。柿を小学校に提供し、子どもたちに日本一の柿を知ってもらいます」と語った。
同行事に毎回出席してきた地元選出の門・県議は「この献上柿、燃料費高騰の中、皆さんが苦労してつくってくれました。この見事な柿が、皇室の食卓を飾ると思うと、とてもうれしいです」と祝辞を述べた。
JA紀北かわかみによると、献上柿は刀根早生柿で、糖度は約18度と甘い。大きさは2Lと格別大きく、色も形も味も上々。JA、議員、行政関係者ら計12人は、各自、白い手袋をはめ、卓上に並べられた柿を、一つ一つ丁寧に選別。いったん漆塗りのお盆に集めた後、15個入り4ケースの箱詰めにした。JA役員らは8月7日に上京して、天皇・皇后両陛下と秋篠宮家に届けることになっている。
写真(上)は献上柿の荷造り式でテーブルに置かれた刀根早生柿。写真(中)は献上柿の荷造り式で挨拶する下林・組合長とJA役員、来賓の皆さん。写真(下)は選別されケースに収められた献上柿。


更新日:2013年8月5日 月曜日 14:20

関連記事

ページの先頭に戻る

  • 標準
  • 大
  • RSS
  • サイトマップ

検索

過去の記事