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〝ピンクリボンこうやくん〟登場〜乳がん検診啓発

「乳がん患者の心の支えの象徴に」と、和歌山県橋本市岸上の乳がんいのちプロジェクト=紀和病院ブレスト(乳腺)センター=と、高野山真言宗総本山・金剛峯寺は、6月10日、高野山・キャラクター「こうやくん」をモチーフにしたバッジ「ピンクリボンこうやくん」を作成したと発表した。弘法大師(空海)の降誕会〝青葉まつり〟が開かれる6月15日から、同寺などで1個500円で発売する。
バッジ「ピンクリボンこうやくん」は、大人の親指の爪ぐらいの大きさで、ブラックニッケル製。ピンクリボンの絵の中には、ダウン症の書道家でNHK大河ドラマ「平清盛」の題字を書いた金澤翔子さん揮毫の「金剛不壊」(決して壊れない強い意思で、乳がんに立ち向かえ)の文字を刻み、リボン上に高野山開創1200年記念大法会のイメージキャラクター「こうやくん」が、かわいい高野聖(僧)姿で座っている光景をかたどっている。
パープル系のピンクリボンや、オレンジ系のピンクリボンなどの3種類を、とりあえず計600個作成し、6月15日から金剛峯寺や〝乳がん平癒〟信仰が厚い女人高野別格本山・慈尊院(九度山町)、紀和病院の各売店で発売する予定。
この日、紀和病院のウェルビーホールで開かれたバッジ「ピンクリボンこうやくん」完成披露・記者会見で、金剛峯寺・宗務総長公室の藪邦彦課長は「金剛峯寺や慈尊院で昨年開かれた生命の祈り〜乳がんの集いin高野山~をきっかけに〝乳がんいのちプロジェクト〟と協力、乳がん早期発見を願い、啓発バッジを作成しました」と説明。
プロジェクト代表の梅村定司医師(46)は「乳がん患者には、社会的な痛み、身体的な痛み、精神的な痛み、霊的(スピリチャル)な痛みがあります。このバッジで、患者の心の痛みを和らげるとともに、乳がんの早期発見をめざし、検診率を高めたい」と語った。
すでに医師や看護師など医療関係者から注文が相次いでいるという。バッジについての問い合わせは紀和病院(電話0736・34・1317)。
<乳がんいのちプロジェクト活動記録>は次の通り
2009年9月=和歌山県初の乳腺疾患専門センターとして、紀和ブレスト(乳腺)センター開設。乳がんいのちプロジェクト・乳がん患者会を立ち上げ、各地で講演活動を開始。
2011年5月=「乳がん卒業式」対象は術後10年を迎える患者。
2011年10月=「特大おっぱい絵馬奉納」乳がん壊滅の願いを込め、患者会とともに慈尊院に奉納。
2012年5月=「乳がんお守り」全国初の乳がんお守りを慈尊院とともに作成。
2012年10月=「生命の祈り〜乳がんの集いin高野山~」全国から200超の乳がん患者が集う。
2013年6月=「ピンクリボンこうやくん」乳がん検診啓発の一環として金剛峯寺とともに作成。
写真(上)はバッジ「ピンクリボンこうやくん」を披露する乳がんいのちプロジェクトの梅村代表。写真(中)は3種類のバッジ「ピンクリボンこうやくん」。写真(下)は記者会見する金剛峯寺の藪課長(左)と梅村代表=中央は高野山開創1200年記念大法会イメージキャラクター「こうやくん」。


更新日:2013年6月10日 月曜日 23:19

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