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連れもていこら…橋本・根古川「ほたる」の夕べ

弘法大師・空海や一休禅師の兄弟子ゆかりの和歌山県橋本市矢倉脇の根古川と冷谷川で、源氏ボタルを繁殖させている「根古川ほたるの会」=森脇稔代表(71)=は、6月15日(土)から4回にわたって「2013年 ほたるの夕べ」を開催する。森脇代表は「この歴史・文化豊かな自然のふところで、ぜひ、ホタルの乱舞を観賞してください」と呼びかけている。参加無料。
「根古川ほたるの会」は、根古川漁業協同組合の弓手良一組合長(故人)が、郷土の谷川をホタルの生息地にしたいと発案。森脇代表らとともに平成11年6月に同会を発足させた。
現在会員は25人で、この12年間、根古川と支流の冷谷川沿いに、人工池(水路)をつくり、ホタルのエサ・カワニナを放流、ホタルの幼虫を孵化させ、繁殖させてきた。今では毎年夏、根古川や冷谷川一帯で無数の源氏ボタルが乱舞し、やや遅れて孵化する雌ボタルに、美しい光を放ちながら求愛する、雄ボタルの熱愛ぶりも見られ、ちょっとした観光名所となっている。
今年の「ほたるの夕べ」は第1回=6月15日(土)、第2回=同22日(土)、第3回=同23日(日)、第4回=同25日(火)に開催。いずれも午後7時10分、南海高野線「紀見峠駅」前に集合・出発する。
根古川のやや上流には「越ケ滝」があり、弘法大師・空海が修行中、よく往来した舞台とされ、また、京都・大徳寺の高僧で〝とんち〟で名高い「一休さん」の兄弟子・養叟(ようそう)和尚が起居した「養叟庵(ようそうあん)」などもある。
当日は、橋本観光ガイドの会会員が案内。森脇代表が養叟庵の歴史や根古川、冷谷川の源氏ホタルなどについて説明。午後9時頃に紀見峠駅前で解散する予定。
森脇代表は「皆さんは、突然、視界いっぱいに100匹ものホタルが乱舞すると、さすがに光の帯に圧倒され、驚かれます」と語った。
荒天の場合は中止。15歳未満は保護者同伴が必要。駐車場はない。各回とも定員20人で、定員になり次第、締め切られる。申し込み期間は6月10日(月)〜同20日(木)の午前9時〜午後6時で、直接、森脇代表(携帯090・5244・0486)へ。
一方、地元の温泉宿泊施設「紀伊見荘」でも6月16日(日)午後6時〜同8時半、ディナーバイキング「ほたるの夕べ」(有料)(企画・実施=紀和観光案内所)を開催。募集人員30人。6月3日午前9時から申し込みを受け付け、定員になり次第、締め切られる。申し込み・問い合わせは電話(0736・33・3552)へ。
写真(上)は南海高野線「紀見峠駅」近くの根古川=橋上は森脇代表。写真(中)は根古川を乱舞する源氏ボタル=写真は写真家・中本義則さん撮影。写真(下)は源氏ボタルを育てている根古川の流域。


更新日:2013年6月3日 月曜日 16:28

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