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中将姫の里や飛び越え石…6月〝門前歴史ウォーク〟

和歌山県橋本市隅田町の国宝・人物画像鏡が伝わる隅田八幡神社や、中将姫伝説の舞台・糸の懸橋(かけはし)など、隅田地域の名所・旧跡をめぐる初の「門前歴史ウォーク」が、6月23日(日)、地元の隅田中央商店街振興組合主催で開かれる。上田良治理事長は「ちょうどアジサイが満開の頃であり、その鮮やかな彩りと、門前の古(いにしえ)ロマンを楽しんでください」と呼びかけている。雨天決行。参加無料。
同振興組合が、門前プロジェクト「いきいき健康長寿のまちづくり」事業の一環として企画した。名所・旧跡の要所では、「楽しくてわかり易い」と評判の郷土史家・瀬崎浩孝さんが解説。橋本観光ガイドの会会員が案内することになっている。
当日は午前9時、JR隅田駅(万葉歌碑)前に集合。開会式の後、同9時20分頃に出発し、真土(万葉歌碑)〜飛び越え石〜中将姫伝説「糸の懸橋」〜恋し野の里「アジサイ園」〜門前歴史交流館〜隅田八幡神社〜JR隅田駅で解散する。
計100人が4班(1班25人)に分かれ、約6キロのコース(所要時間・約6時間)を歩き、途中、「第6回あじさいまつり」開催中のアジサイ園で、約50分間、昼食(各自持参)。会場では飲食店も出店している。
隅田駅前の万葉歌碑には「亦打山(まつちやま) 夕越え行きて 蘆前(いほざき)の隅田河原に ひとりかも寝む(弁基)」(真土山を夕方越えて、紀の川の河原で、今夜は独り寝ることであろうか)とあり、真土地区では「いで吾が駒 早く行きこそ 亦打山 待つらむ妹を 行きてこそ早見む」(作者未詳=さあわが駒よ 早く行っておくれ きっと今ごろ私を待っている妹に 早く逢いたいから)と刻まれている。
〝飛び越え石〟は、和歌山・奈良県境を流れる落合川にあり、万葉人が馬や徒歩で往来した舞台。「糸の懸橋」は中将姫の生活道で、去年川に懸かる橋。恋し野の里「アジサイ園」は約50種3700本のカラフルなアジサイが咲く。門前歴史交流館は、地元の歴史的資料や農機具などを展示。隅田八幡神社は、国宝・人物画像鏡のレプリカを境内に飾っている。
上田理事長は「高野山の麓(ふもと)、隅田地域の歴史・文化を感じながら、歩いて自然に親しみ、仲良く健康に…」と話した。
参加希望者ははがきに氏名(代表者)、性別、住所、携帯電話番号、参加グループの各自の年齢、人数を明記し、6月12日(必着)までに、〒648・0012 和歌山県橋本市隅田町芋生1の3 門前歴史ウォーク事務局 宛てに送る。定員は先着100人。問い合わせは同事務局(0736・32・3575)。
写真(上)は一昨年の恋し野の里「あじさいまつり」頃に咲いたアジサイ。写真(中)は「門前歴史ウォーク」参加者募集のポスター。写真(下)は万葉人が往来した落合川の〝飛び越え石〟。


更新日:2013年5月30日 木曜日 01:22

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