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お茶会で高齢者和やかに〜介護士ら〝盆略点前〟

「お年寄りの若い記憶を呼び起こそう」と、和歌山県橋本市隅田町の特別養護老人ホーム「ひかり苑」で5月22日、「第1回お茶会」が開かれ、入所しているお年寄り約30人が参加、和やかなひとときを過ごした。
同苑介護士の北垣正美さんが、先輩から「お茶会は、お年寄りの記憶を呼び覚ましたり、集中力を高めたりする効果もある」と教わり、この日、同苑3階の食堂スペースで実践した。
「盆略点前(ぼんりゃくてまえ)」を担当したのは、北垣さんと介護士の坂本定代さん、栄養士の山本麻由さんの3人。真っ赤な毛氈(もうせん)を敷いたテーブルで、抹茶を立てると、お茶碗にシャッシャッシャッと茶筅(ちゃせん)の心地よい音。
有線放送で筝曲が流れる中、車椅子のお年寄りらは、それぞれテーブル上の饅頭(まんじゅう)を、もぐもぐと食べ、運ばれてきた抹茶を、おおらかにいただいて、「おいしかったです」と丁寧にお辞儀。中には、介護士の介助で、若い頃を思い出しながら、生き生きとお茶を立てる老婦人もいた。
北垣さんは「皆さん、とても楽しそうだったので、今後、お点前は和服姿で、場所は畳の間で…など、いろいろ工夫しながら、お茶会を楽しんでいただきたいと思います」と話した。
写真(上)は「盆略点前」を披露する(左から)坂本さん、北垣さん、山本さん。写真(中)は自ら抹茶を立てる老婦人。写真(下)はなごやかな雰囲気いっぱいの第1回お茶会。


更新日:2013年5月23日 木曜日 08:26

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