ニュース & 話題

天然記念物〝シャクナゲ〟開花〜金剛三昧院

世界遺産・高野山(和歌山県高野町)の金剛三昧院の県天然記念物・シャクナゲ(石楠花)が、今年も見事に開花し、5月16日現在、そろそろ見頃を迎えている。
同寺は、建暦元年(1211)、北条政子の発願で、源頼朝の菩提のため、禅定院として創建。承久元年(1219)、源実朝の菩提のため改築して金剛三昧院と改称、将軍家の菩提寺として信仰を集めた。国宝・多宝塔、重要文化財・経堂がある。
境内には樹齢400年以上のシャクナゲが生い茂り、和歌山県は昭和9年(1934)に「天然記念物」に指定。近畿地方でも屈指の美しさを誇り、毎年、大勢の参拝・観光客でにぎわう。
シャクナゲの見頃は、例年、大型連休明けだが、今年は春の寒さ続きで、開花は10日程遅れており、一番の見頃は5月下旬と予想。蕾(つぼみ)がしっかりして、その色づきも濃いことから、多宝塔や経堂をバックに、日本画のような風景が見られそう。
友人と一緒に写真撮影に訪れた和歌山市紀三井寺のカメラマン中村光成さん(75)は「私は各地の文化財(建物)や花、巨木などを撮影していますが、ここのシャクナゲはまことに見事。いずれ、写真集にしたいと思っています」と語った。
写真(上)は金剛三昧院のシャクナゲを携帯電話カメラで撮影する女性。写真(中)開き始めた色づきのいいシャクナゲの蕾。写真(下)はピンク色の花が美しい経堂前のシャクナゲの群生。


更新日:2013年5月16日 木曜日 01:10

関連記事

ページの先頭に戻る

  • 標準
  • 大
  • RSS
  • サイトマップ

検索

過去の記事