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歌唱や肩叩き〝三世代交流会〟~100人楽しく
お年寄りと子供たちが楽しく過ごす会「三世代交流会」が3月7日、和歌山県橋本市隅田町の隅田地区公民館(すみだホール)で開かれ、高齢者や子供たち約100人が歌や踊りなどで春のひとときを満喫した。
同公民館と介護教室実行委員会が主催。昨年4月に1保育園、4幼稚園が統合・開園した〝すみだこども園〟の園児56人と、公募による70歳以上のお年寄り23人、同実行委員会の委員らが参加した。
介護教室実行委員会の桜井恵子・副委員長と〝すみだこども園〟の佐々木和代園長が挨拶した後、園児らは童謡「ふるさと」と「うれしいひな祭り」を大きく口をあけて合唱。それぞれ氏名と今春進学する小学校名を自己紹介して、かわいくお辞儀。各自手作りの〝リボン付きポスト&手紙〟を高齢者にプレゼントした。手紙には「べんきょうがんばります」「また遊びにいくよ」「びょうきやけがをしないでね」などと、たどたどしい文字で書かれていた。
これに対し、介護教室実行委のメンバーは、子供たちと一緒に、タオルを持ち、懐メロ「高原列車は行く」を歌いながら踊り、ジャンケン体操や手遊びをして交流。明るくリズミカルなひとときを送った。
昼食会では、全員でカレーライスを味わい、子供たちは最後に、高齢者一人ひとりの肩を叩きながら、「ありがとうこざいました」と退会の挨拶をして帰っていった。
同実行委は平成7年(1995)、近い将来の高齢化社会に対応して発足。口腔ケアや食事介助、シーツ交換などの講習を受けた。その後、高齢者の心身を守る健康体操や、実情を知るための福祉施設見学、橋本市民病院の医師、管理者による講演会などを開催。約10年前からは毎年「三世代交流会」を開催してきたという。
委員の田中庸卿(つねのり)さんや坂井美津子さんらは「きょうも子供たちと生き生き交流できてよかった」と喜んでいた。
写真(上)はお年寄りの肩を叩いて会話する子供たち。写真(中)は、昼食で大好きなカレーライスを食べる子供たち。写真(下)はタオルを手に「高原列車は行く」を歌いながら踊る高齢者や子供たち。
(写真はフォトライター北森久雄さん撮影)。