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メジロが飛来し春の気配~餌場のミカン啄ばむ
和歌山県橋本市恋野のカフェギャラリー「藪椿(やぶつばき)」の庭に、経営者の新田綾子さんが、餌場を設けたところ、十数羽のメジロが次々あらわれ、「風の冷たさの中にも、春の気配が感じられる」と、顧客の心を和ませている。
餌場は、ネグンドカエデの木の高さ約1・5メートル付近に、空き缶を入れた鉢カバーを吊るし、そこに温州ミカンなどを切って置いた。すると、近くの山々からメジロのつがいが次々と飛来し、ミカンを美味しそうに啄(つい)ばむようになった。
ただ、平和な風景だけではない。突然、空から獰猛なヒヨドリが急襲したり、地上から猫が樹上に駆け上がったりして、メジロがあわてて退散することもしばしばある。
それでも、メジロは敏捷で、さっと枝々の間をすり抜けて逃げる。からだの大きなヒヨドリは、枝々の間をくぐれないし、猫は空まで飛べないので、残念そうにあきらめる。すると、メジロは木々の枝から、周囲の様子を眺め確かめたうえで、再び餌場にやってくる。
恋野地区は、中将姫伝説で名高い紀ノ川南側の丘陵地。小林さんは「ここは自然環境に恵まれた空気の清澄なところ。小さくてかわいいメジロが、たくさん来てくれてうれしい」と、目を細めていた。
写真(上)は温州ミカンを啄ばむメジロ。写真(中)はカフェギャラリー「藪椿」から見えるネグンドカエデの木。写真(下)は鉢カバーの中で食事中のメジロ。
更新日:2013年2月28日 木曜日 21:15