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橋本・平野部で初冠雪~林間田園都市など白銀世界
和歌山県の橋本・伊都地方は、1月14日未明から降雪があり、正午過ぎには平野部で約3センチ、山間部で約10センチの積雪となった。平野部では今冬初の冠雪で、大山河を誇る高野山麓のまちは美しく雪化粧した。
この日未明から降りだした霰(あられ)は、夜明けとともに湿っぽい雪に変わり、やがて牡丹雪になった。車はヘッドライトをつけて走るほど、雪が激しくなった。
橋本市東家の愛宕山周辺に広がる柿畑は、たちまち真っ白になり、紀の川を隔てた国城山系の山々は、山襞(やまひだ)の濃淡をくっきりと見せた。
また、同市柱本の紀見峠(旧国道)や、同市隅田町の橋本カントリークラブ東側の市道では、積雪の重みで、竹がアーチ状に曲がり、往来する車はすべて徐行。
大阪・和歌山の府県境、紀見峠から見える南海高野線・林間田園都市駅周辺の高層住宅や城山台、小峰台の家々も白銀の世界に包まれた。
温泉宿泊施設・紀伊見荘の温泉客は、窓に見える一休さんの兄弟子・養叟和尚(ようそうおしょう)ゆかりの養叟庵や、疾走する南海電車などを眺めながら「抜群の雪景色」とつぶやき、ゆったりと湯につかっていた。
それでも午後6時頃には、雪は降りやみ、中空には〝上弦の月〟が、ほんの暫く姿を見せ、間もなく冷たい雨に変わった。
写真(上)は雪の柿畑と紀の川対岸で雪化粧した国城山。写真(中)は積雪の重みでアーチ状に道をふさいだ竹。写真(下)は10センチの積雪の紀見峠から眺めた林間田園都市や橋本市街地、国城山系の山々の雪景色。
更新日:2013年1月14日 月曜日 21:37