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橋本市保健福祉センター、16日竣工式~1月開館
和歌山県橋本市の健康・福祉に関する事務所を一堂に集めた拠点、橋本市保健福祉センター(同市東家1の3の1)が完成した。12月16日午前10時から竣工式を行い、来年1月4日にオープンする。木下善之市長は「ここで市民の健康長寿を促進してほしい」と言っている。
同市は総事業費は約12億6000万円をかけ、旧国保橋本市民病院跡に新設。建物は鉄筋3階建て・一部鉄骨造り(延べ約5900平方メートル)で、外観はやや薄いレンガ色。玄関はガラス張りにし、自然の彩光を採り入れている。
1階は集団指導室、いきいきルーム、障がい者相談支援センター、障がい者就業支援センターなど。外部団体としては、伊都地方休日急患診療所(3月2日から診療開始)、伊都地方休日歯科診療所(高野口町から施設移転し3月3日から診療開始)などが入り、その他は、同市の健康福祉関係の部課が移る予定。
2階は橋本市社会福祉協議会事務所、市民活動サポートセンターやファミリーサポートセンターとし、ボランティアサークルや子育て中の保護者らに利用してもらう。
3階は多目的ホール(収容能力350人)で、コンサートやスポーツ、講演会などに活用。他に調理室、栄養指導室があり、一人暮らし、高齢者らを対象にした栄養指導などに使う。
また、同センター北側には、来館者が膝(ひざ)近くまで湯につかれる〝足湯コーナー〟を設置、一度に16人が利用できる(利用時間は月~土曜日の午前9時~午後5時)。さらに屋内と屋外に遊技場も設ける。
駐車場は、身体障害者専用などを含め、来客用・収容能力は計111台。玄関前には無料で利用できる急速充電ステーションを設けている。
これまでは、例えば橋本市母子福祉センターを訪れる母親らが、駐車場不足のため、遠くに車を止めて、一人の子を抱き、もう一人の子は紐(ひも)でつなぎ、そのうえ傘を持って同センターに向う光景が見られた。今後、そういう不便さは解消される。
木下市長は、「高齢化社会の中、病院での診察、治療も大切だが、それよりも健康長寿でいることが一番大切。このセンターは、市民が活発に交流し、体力をつくる拠点です。コミュニティーバスの発着地点とし、大勢が訪れ、楽しい日々を過ごせるようにしたい」と話した。
問い合わせは橋本市保健福祉センター・幼保一元化整備室(0736・33・1111)。
写真(上)は完成した橋本市保健福祉センター。1階の一部には「休日急患診療所」と書かれている。写真(中)は一度に16人が利用できる〝足湯〟コーナー。写真(下)は旧国保橋本市民病院跡で新築オープンする橋本市保健福祉センター=薄いレンガ色の建物と広い駐車場。