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創作オペラ「横笛の詩」初上演へ…天野の悲恋物語

和歌山県かつらぎ町の声楽家らが出演して、同町の〝天野の里〟に伝わる悲恋物語を演じる、創作オペラ「横笛の詩(うた)」が12月9日(日)、同町丁の町のかつらぎ総合文化会館で、初めて上演される。主催者の製作準備委員会(防野宗和委員長)は「社会的な差別問題をテーマにした物語。貴重な伝承文化として後世に伝えたい」と張り切っている。
原作は、平家物語の中にある伝説。平安末期に内大臣・平重盛の家臣・斉藤時頼は、下級女官・横笛と恋に落ちるが、身分の違いから、父に仲を裂かれ、出家して高野山で修行。女人禁制で高野山に登れない横笛は、天野地区で暮らし、死後、鶯(うぐいす)となって、高野山で時頼との再会を果たすというストーリー。
防野・委員長(かつらぎ町文化協会前会長)は平成18年(2006)、同町上天野の世界遺産・丹生都比売神社近くにある「横笛の恋塚」に手を合わせ、創作オペラ上演を決意。
合唱指導者や照明専門家らとともに同委員会を立ち上げて、台本原案、舞台監督を務め、脚色・演出は和歌山市の「劇団ZERO」主宰・島田忠さんが担当。6年がかりの悲願を達成することになる。
横笛役は元宝塚歌劇団の女優・羽根知里さん、時頼役は声楽家の福井雅志さんなど、そうそうたる面々。舞台装置の一部についても、丹生都比売神社の神事に使われる装束を借りる。
防野・委員長は「身分の違いから、別れざるを得なかった悲恋物語から、社会的な差別や格差の問題をしっかり考えてほしい」と言っている。
橋本市の「はしもと ふるさとオペラ」の団員・石井敏明さん(橋本市民病院・管理者)は、「防野さんには、私たちの〝創作オペラ石童丸ものがたり〟上演の際、見事に舞台監督を務めていただきました。その防野さんの企画した〝横笛の詩〟の上演、心から成功を祈ります」と話した。
開場は午後1時半、開演は同2時で、上演時間は約1時間半だが、すでにチケットは完売している。問い合わせは横笛の詩製作準備委員会(電話0736・22・0303)。
写真(上、中、下)はいずれも「横笛の詩」の練習風景。

更新日:2012年12月1日 土曜日 10:00

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