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JR橋本駅などに素敵な座布団…高校生手作り寄贈

日ごとに寒さがつのる季節…、和歌山県橋本市古佐田のJR和歌山線・橋本駅などに、沿線の県立高校生たちが、素敵な模様を縫いこんだ手作り座布団を寄贈し、大勢の乗降客から「駅のホームでこんな綺麗な座布団に温められるのは初めて」と、喜ばれている。
同線・船戸駅(同県岩出市)~大和二見駅(奈良県五條市)を管轄する橋本駅の道浦次男駅長によると、沿線の県立橋本、伊都、那賀など各高校教諭が、「日頃、通学生が世話になっているJR駅に座布団を寄贈しょう」と相談。各校教諭の指導により、家庭基礎履修生(1年)が、9月から座布団作りに取り組んできた。橋本高校、伊都高校、那賀高校から計約70枚が寄贈され、沿線の他の高校からも寄贈が相次いでいるという。
橋本高校の生徒たちが制作した座布団は、クマやウサギなどの絵柄を入れ、「ほら あなたにとって 大じな人ほど すぐそばにいるよ…」と、詩的なことばを入れたものや、おどけるミッキーマウスの絵柄に加えて、JRの文字とハート型の刺繍を施したものなど、いずれも丹精込めて制作した、心のぬくもりが伝わってくる座布団ばかり。
それだけに、職員を一人も配置していない〝無人駅〟には、軽々に置くことはできないが、すでに〝有人駅〟の橋本駅や岩出駅では、プラットホームの各椅子に敷いて、乗降客に〝暖かい電車待ち時間〟を提供。乗降客は、しばらく座布団を眺めたうえで、「すわらせてもらっていいのかな」などと呟きながら腰を下ろしたり、電車に乗る際にもう一度、座布団を振り返ったりしている。
道浦駅長は「橋本駅では、まだ座布団が足りないし、駅構内の〝ゆかいな図書館〟にも座布団が必要です。高野口駅は残念ながら〝無人駅〟なので、伊都高校の座布団は、学校側と相談のうえ、橋本駅で使わせていただきたいと考えています」と話した。
写真(上)はJR橋本駅のプラットホームの椅子に敷かれた橋本高校生・制作の座布団。橋本高校生から座布団を受け取る道浦駅長。写真(下)は詩的なことばが入った橋本高校生・寄贈の座布団。


更新日:2012年11月4日 日曜日 16:28

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