ニュース & 話題

総意工夫の人間形成~橋本市少年少女発明ク発足

和歌山県発明協会と連携し、創造性豊かな人間形成を図る「橋本市少年少女発明クラブ」(会長
=畑野富雄・橋本商工会議所会頭)の発足式が、10月27日、同県橋本市市脇の橋本商工会館5階で開かれた。
橋本商工会議所と和歌山県発明協会が主催、橋本市、橋本市教委、高野口商工会が共催、県立紀北工業高校が後援。公募による会員は32人(市内の小学4~6年生)で、この日の発足式には、会員や保護者、畑野会長、講師の学者、技術者ら約50人が参加した。
先ず、畑野会長が「このクラブは、皆さんに科学技術、ものづくりに興味を持ってもらおうと発足しました。講座は、地場産業のヘラ竿作りや再織など、当地方特有の内容としました。今回、ノーベル賞を受賞した京都大学の山中伸弥教授は、初め、スポーツ選手のケガを治す整形外科をめざして挫折しましたが、その後、iPS細胞研究に全力を注ぎ、世界的な成果を上げました。皆さん、たとえ挫折したとしても、新たな分野に挑戦し続け、がんばってください」と激励した。
この後、辻本卓央・事務局長が「発明クラブの平成24年度活動計画」について説明し、全員で記念撮影。さっそく第1回目講座として、ワクワクおもしろ科学教室の清田信会長が、「地域アイデア地域教室への取り組み」をテーマに講義。「皆さん、夢の中でも、歩いていても、アイデアが浮かんだら、必ずメモをしてくださいね」と語りかけると、発明クラブ員は、真剣に目を輝かせ、耳を澄ましていた。
今後、発明クラブ員は、11月24日「竹の性質を学び、身近な竹製品のものづくり体験」(紀州製竿組合の田中和仁組合長)、12月22日「LEDの発光知識を学び、クリスマスツリーを製作」(紀北工業高校電気科の中谷郁夫教諭)、来年1月26日「木の香り成分の研究と実験教室」(有限会社キセイテックの東昌弘社長)、2月23日「伝統織物(再織り)の知識と手織り織機を使っての体験」(今城機料店株式会社の今城敏仁社長)、3月23日「組子デザインの研究とオリジナル組子の製作」(池田清吉建具の池田秀孝代表)の各講座で、それぞれ約2時間半、勉強することになっている。
この少年少女発明クラブは、全国的な事業の一環で、和歌山県内では、すでに和歌山市、海南市、有田市、御坊市、紀の川市、有田川町で発足・活動している。橋本市は世界的な数学者で文化勲章授章者の故・岡潔博士の故郷でもあり、青少年の科学的な勉強、創意工夫に対する期待が大きい。
写真(上)は橋本市少年少女発明クラブ発足式で挨拶する畑野会長。写真(中)は発足式で記念撮影する少年少女発明クラブ員ら。写真(下)は第1回講座で発明クラブ員に語りかける清田会長。


更新日:2012年10月27日 土曜日 12:16

関連記事

ページの先頭に戻る

  • 標準
  • 大
  • RSS
  • サイトマップ

検索

過去の記事