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TONPEIライブやダンス楽し〝高齢者の秋まつり〟
和歌山県で最大級の社会福祉法人・光誠会「ひかり苑・天佳苑」(特別養護老人ホーム)で、敬老の日の9月17日、第1回「光誠会 秋まつり」が開かれ、大勢の入苑者やその家族らが〝TONPEIライブ〟やジャズダンスなどを楽しんだ。
同施設は職員約140人、入苑者約200人、デイサービス約30人の大所帯。午後6時、施設駐車場の特設舞台の前に、車イスのお年寄りやその家族ら大勢が参集。
周囲には市民ボランティアや施設職員らによる〝たい焼き〟〝焼きそば〟〝スーパーボールすくい〟〝プリクラ〟などの模擬店が、ずらり林立。
先ず、提灯(ちようちん)に彩られた特設舞台では、郷土のダンスボランティア「マナ」のメンバー14人が、軽快なリズムに乗って、ジャズダンスを披露すると、会場はたちまち楽しい雰囲気でいっぱい。
次に、和歌山出身で活躍中の人気歌手・TONPEIさんをゲストに、入苑者らによる「歌合戦」が始まり、お年寄りらは「星影のワルツ」「ここに幸あり」などの、懐かしい歌謡曲を次々と熱唱。歌い終わる度に、TONPEIさんの手で、記念品の縫いぐるみが贈られ、大喜びだった。
同7時過ぎには、台風の余波で雨が降ってきたため、急きょ、会場を施設内の地域交流センターに移動。TONPEIさんが「どうぞ皆さん、一緒に歌いましょう」と語りかけながら、ピアノ・バイオリン伴奏で、「みんな夢の中」「北国の春」「見上げてごらん夜の星を」など、昭和時代の心を丁寧に歌い上げると、お年寄りらは、「さすが、胸にじーんとくるわ」とうっとり聴き入り、「ぜひNHK紅白歌合戦に出てよ」と、期待していた。
一方、各フロアでは、昨年8月から今年7月末まで、施設内で写した〝思い出の写真〟をスクリーンに投影。お年寄りらは「あの日も楽しかったね」「きょうもまた、写真を撮ってくれた」などと、過ぎ行く日々を、深々といとおしんでいた。
堀畑光久理事長は「これまでの暑かった〝夏祭り〟を、今年から幾分涼しい〝秋まつり〟に変更し、内容も一新しました。途中、雨にたたられたものの、ボランティアの方々のお力で、楽しい祭典になったと思います」と感謝していた。
写真(上)は、お年寄りらを楽しませたTONPEIライブ。写真(中)はカラオケ・懐メロを熱唱するお年寄り。写真(下)は大勢の入苑者らの前でジャズダンスを披露する「マナ」の女性たち。