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澤ファミリー&千里フィル♪被災地支援コンサート

和歌山県和歌山市出身で東京芸術大学音楽部教授の澤和樹(さわ・かずき)さん、澤さんの妻でピアニストの蓼沼(たでぬま)恵美子さん、長女でバイオリニストの澤亜樹(あき)さんら〝澤ファミリーと千里フィルの仲間たち〟によるチャリティーコンサート「防災に想いを馳せて」(同実行委員会主催)が、9月2日(日)、午後2時から、和歌山市伝法橋南ノ丁7の和歌山市民会館大ホールで開かれる。
澤さんの郷土・紀伊半島は、昨年9月の台風・豪雨で多数の人命が奪われ、商工・農漁業が大被害を受けており、今回の演奏会の収益金の一部は、県や関係市町を通じて、災害復興や防災のために寄贈される。
台風・豪雨により、同県熊野川町で自ら運営する〝アユ工房〟が全壊し、地元の人々と共に復興に働いている同県橋本市・元幹部職員の森岡康次さんは、「大水害から早や1年…。このチャリティー音楽会から、被災者は大きなパワーをもらえます。ぜひ、多くの参加をお願いします」と訴えている。
澤和樹さんは国内外で活躍中の音楽家で和歌山県文化賞受賞者。英国王立音楽院名誉会員、千里フィルハーモニー・大阪の常任指揮者。
蓼沼恵美子さんは東京芸術大学を首席で卒業。澤和樹さんや妹・明美さんとともに国内外で演奏活動、高く評価され、現在、洗足学園音楽大学などの講師を務めている。
澤亜樹さんも、東京芸術大学音楽部を首席で卒業。青山音楽賞新人賞を受賞。英国王立音楽院に留学、さらに研鑽を積んでいる。
千里フィルは、コミュニティー・オーケストラとして活動し、盲導犬育成や緑化チャリティー、自然環境保全のための「天神崎支援コンサート」を開くなど、社会に貢献する姿勢が高く評価されている。
当日は午後1時半に開場、同2時に開演。冒頭、澤和樹さんが東日本大震災の瓦礫の中の木を使って、東京の楽器作りの名人が製作したバイオリンの話題を紹介。自らそのバイオリンを使って、「G線上のアリア」を演奏し、被災地の瓦礫が発する〝命の音色〟を披露する。
この後、澤和樹さん指揮、蓼沼恵美子さんピアノ、澤亜樹さんバイオリンで、千里フィルハーモニア・大阪とともに、ニコライ歌劇の「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲、ベートーベン:ピアノ協奏曲№4 ト長調Op.58、シューベルト:交響曲 №7 ロ長調「未完成」、シベリウス:バイオリン協奏曲 ニ長調Op. 47を演奏する。
入場料は全席自由で1人3000円。
また、前日の9月1日(土)午後4時からは、その公開リハーサルが、同県紀美野町神野市場218、紀美野町文化センターみさとホールで開かれる。リハーサルの入場は無料。
橋本市の自宅から、毎週、紀南地方へ通い、被災地の人たちとともに、アユ漁・ウナギ漁・エビ漁、川魚加工などに励んでいる森岡さんは、「音楽家の温かい心は、私を含めて、被災地の人たちを勇気づけます。本当にありがとうございます」と言っている。
問い合わせ・チケット購入は、同実行委員会(☎073・422・2714)か、和歌山市民会館チケットセンター(☎073・432・1212)。
写真(上)は右から澤亜樹さん、和樹さん、蓼沼恵美子さん。写真(中)はコンサートのチラシ。写真(下)は千里フィルハーモニア・大阪=カット写真はいずれもチラシより。


更新日:2012年8月23日 木曜日 11:02

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