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大賀ハス満開70本…橋本〝飛び越え石〟近く

万葉人が往来した〝飛び越え石〟で名高い和歌山県橋本市真土の落合川東側の万葉池で、約70本の大賀ハスが満開になり、家族連れや若いカップルらが楽しんでいる。栽培に取り組んでいる前区長の中谷久光さんは「気軽に遊びに来てください」と言っている。
落合川は和歌山、奈良の両府県境を流れる川で、両岸から巨石が1つずつ、川の中央に突き出ていて、万葉時代には、貴族も庶民も馬や徒歩で、2つの石を飛び越えて往来したという、万葉ロマンが漂っている舞台。
万葉池は落合川の東約100メートルのやや高台にある。そこには大きく開いた花や、まさにこれから開こうとする蕾などが、折からの風にゆれている。万葉人も、この季節、このあたりのどこかで、風に裏返るハスの大葉や、ピンク色のほのかな花をめでていたに違いない。
真土区の話では、奈良県御所市の寺院から譲られた大賀ハスを、約5年前に同池に植栽。丹精込めて育ててきた。7月中旬から開花し、今月中旬までの最盛期には、70、80輪が咲き競うという。
真土区は、観光客に気持ちよく過ごしてもらおうと、〝飛び越え石〟周辺を整備。自分たちで作った生ゴミ堆肥や、市提供の乾燥堆肥を使って、春は菜の花、夏は蓮(はす)の花やヒマワリ、秋はコスモスを咲かせている。
中谷さんは「近くに野小屋を改造したトイレ(和・洋併設)もありますので、ぜひ、お立ちよりください。また、万葉人をしのびながら、飛び越え石を渡ったり、お盆の花、大賀ハスを眺めたりして、楽しんでください」と言っている。
マイカーの駐車については、近くの隅田クラブ(訪問介護)の協力で、土曜、日曜日に限り、同クラブ駐車場に止めることができるという。〝飛び越え石〟へは、JR和歌山線・隅田駅から、東へ徒歩約15分。
写真(上)は大きく開いた大賀ハス。写真(中)は風に揺れる大賀ハス。写真(下)は大賀ハスを咲かせている万葉池。


更新日:2012年8月4日 土曜日 23:18

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