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NHK和歌山で〝花〟作品放映…投稿の3人感激

テレビ放送局に〝ビデオ投稿〟する基礎を学ぶ「ビデオ講座」が、和歌山県橋本市高野口地区公民館で開かれているが、ここで学ぶ受講生3人の〝花〟をテーマにした作品が、NHK和歌山放送局の番組「マイビデオ」で次々放映された。3人は「自分の作品が初めて茶の間に流れた」と大喜びで、講師の和歌山県映像連盟会長・松山健さんは「今回の投稿作品は〝花〟でしたが、今後は郷土の〝伝統行事や祭り〟に挑み、その素晴らしさを広く発信してほしい」と話した。
NHK和歌山放送局の「マイビデオ」で放映されたのは、新名俊一さん撮影の「ベゴニア」、浦木芳江さん撮影の「立木ベゴニア」、嘉賀幸子さん撮影の「アメリカデイゴ」などで、いずれも和歌山県植物公園緑化センターで撮影した映像。
「ビデオ講座」は4~9月(8月を除く)の月2回(計10回)開かれ、松山さんが指導。これまでは教室で、撮影方法の基礎を学んでいたが、6、7月には初めて同緑化センターへ撮影体験に出かけた。現場では松山さんから「各自、どの花を撮るかを決め、その花の特徴をとらえ、どんな場所に咲いているかが分かるように、全体風景も撮るように」などと、指導を受けながら、思い思いに撮影し、そのうち3人が投稿したという。
新名さんは「松山先生に映像を整理してもらって投稿したので、採用されたのだと思います。ビデオ講座のお陰で、最近は〝あの映像はよく撮れている〟などと、テレビの見方も随分変わってきました」と話した。
また、浦木さんは「私の映像が、まさか放映されるとは思いもしなかったので、まるで夢みたいです」と感激し、嘉賀さんは「私の映像よりも、NHKのナレーション、上手にまとめてくれていました」と感謝していた。
松山さんは7月下旬の〝ビデオ講座〟で、NHKで放映された3人の作品とともに、かつて放映された「ダイコン出荷」(松山健さん撮影)、「富有柿の原木」(北森久雄さん撮影)などの録画を紹介。「郷土には、このように様々な話題もあるし〝嵯峨谷の神踊り〟や〝椎出の鬼の舞〟など、いろんな伝統行事や祭りもあります」と前置き。「そこで、例えば花と祭りとの違いは、放映の際、花に音は必要ありませんが、祭りは笛、太鼓、囃子などの音が必要です。撮影とは別に、録音機を置いて、歌や囃子、鳴り物など、大事なところはちんと録音しておきましょう」と教えた
最後に「マイビデオは、和歌山県民が約100万人、仮に視聴率3パーセントとしても、何と3万人もの県民が見てくれることになります。ここ暫くはロンドン・五輪で〝マイビデオ〟は休みですが、その後は、しっかり撮影感覚を養い、皆さんの力で、郷土の素敵な光景を、広く茶の間に伝えてください」と締めくくった。
松山さんは和歌山県九度山町の元小中学校教諭で、中国の大学講師なども歴任。現在、同町の高野紙伝承体験資料館「紙遊苑」館長。約20年前にはNHK大阪放送局で約1年間〝ビデオ撮影講座〟を担当した人気講師。
写真(上)はNHK〝マイビデオ〟で放映された3人の作品を紹介する松山さん。写真(中)はビデオ投稿の基礎を講義する松山さん。写真(下)は熱心にビデオ講座を受ける受講生とアシスタントたち。


更新日:2012年7月30日 月曜日 20:50

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