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市庁舎にゴーヤのカーテン…橋本20%節電効果
「窓を葉陰にして、猛暑も涼しく…」と、和歌山県橋本市(木下善之市長)は、市役所庁舎(鉄筋3階建て)などの窓際にゴーヤ(郷陽)を植え、7月18日現在、花が咲いて、実をつけ、葉が茂り〝緑のカーテン〟を形成した。
昨年、東日本大震災・原発事故により節電が叫ばれ、同市が〝ゴーヤ・節電作戦〟に初挑戦した結果、8月の電力使用量は、前年対比で20%も削減されたため、今年も引き続き〝緑のカーテン〟作りを実施行したという。
橋本市環境衛生課は、5月上旬から下旬にかけて、市庁舎1階~3階のベランダや棚のある窓際(総延長約300メートル)と橋本消防北署に、計270個のプランターを置き、縦横3・6メートルのネット約80枚を張り、計600のゴーヤの苗を植え、生ゴミ乾燥堆肥や有機肥料などで育ててきた。
今年も雨季には、激しい風雨に見舞われたが、それも乗り越えて、今では緑色の葉が生い茂り、強い日差しを見事に遮断。無数の黄色い花が咲き、胡瓜(きゅうり)型のゴーヤも実ってきた。訪れる市民らは「さすがに猛暑も涼しく感じられ、気持ちがいい」と、目を細めている。
同市総務部の話では、昨年の電力使用量は、前年対比で7月は21%、8月は20%、9月は16%もの削減効果が出ており、木下市長は「職員の節電努力もさることながら、ゴーヤのカーテンの節電効果もなかなかのもの。8月になると一層分厚い〝緑のカーテン〟ができあがり、電力消費を抑制でます」と語った。
写真(上)は橋本市役所の窓を覆うゴーヤの葉とぶら下がったゴーヤの実。写真(中)は可憐に咲いたゴーヤの花。写真(下)は橋本市役所の窓を覆うゴーヤの〝緑のカーテン〟