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アジサイ3分咲き…恋野で七変化…24日に祭典
奈良時代のヒロイン・中将姫が隠れ住んだと言われる「中将姫伝説」で名高い、和歌山県橋本市恋野の「あじさいの里」で、6月10日(日)、アジサイが3分咲きになり、橋本・伊都地方はもちろん、大阪、奈良方面からも、大勢の観光客が訪れた。アジサイが満開状態になる24日(日)には、「第5回あじさいまつり」が開かれ、演歌ショーや〝中将姫米〟販売などがある。主催者の中将姫旧跡保存委員会(芋生孝治委員長)では「気軽にお越しください」と呼びかけている。雨天決行、入場無料。
恋野地区は、中将姫伝説のある丘陵地。中将姫が奈良の氏寺の見えるところに観音様を祀ったとされる「中将が森」や、姫が三本松の根方で手を振れば、指先から五色の糸が出て、美しい布が織られたとされる「布経の松」など、随所にいにしえの名所、旧跡がある。
「あじさいの里」は、約20年前、地元の人たちの手で、農業用「本田池」周辺に整備され、毎年のようにアジサイを植栽。今では約50種3700本にのぼり、6月中旬~7月上旬、紫や白、赤などに七変化。あたりは色鮮やかな花園に変わる。地元の人たちは「これほど多種類のあじさいが咲きそろうところは、恋野より他にないはず」と自慢している。
「あじさいまつり」は、当日午前9時から「あじさいの里」入り口付近で開かれ、「中将姫米」と銘うった恋野米(5キロ入り、2000円)や、餅(もち)、柿の葉ずし、ソフトクリームなどを販売する。また、黒木陸郎さんの演歌ショーも予定されている。
場所はJR和歌山線・隅田駅から南約2キロ(徒歩で約25分)。マイカーの場合、約200台収容の駐車場がある。
一方、地元の恋野地区公民館では、当日午後2第2時から、第13回「恋し野寄席」゛が開かれ、桂雀々さんらが話芸を披露する。チケット(運営協力金)は前売り2000円、当日2500円。問い合わせは同公民間(月曜休館)(電話0736・33・2458)。
写真はいずれも6月10日、3分咲きになった橋本市恋野の「あじさいの里」のアジサイ。