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幸せ祈り〝伊勢大神楽〟舞う~橋本・伊都を巡行

国の重要無形民俗文化財・伊勢大神楽(いせだいかぐら)が、今月、伊勢神宮から遠く離れた和歌山県橋本・伊都地方で巡業し、商店や民家の軒先で商売繁盛、無病息災の祈りを捧げて、初夏の風物詩を見せている。
伊勢大神楽講社(三重県桑名市)によると、伊勢大神楽は約800年前から〝お伊勢参り〟のできないお年寄りや、体の不自由な人々のために、毎年夏、地方巡業を続けている。
同講社の一行7人は、5月中旬から下旬にかけて、あらかじめ葉書で知らせておいた、橋本・伊都地方の約1500軒を、1軒ずつ丁重(ていちょう)に訪問。東家地区の旧大和街道周辺では、真っ赤な獅子頭をかぶって、笛、太鼓の音に合わせがら、家々の安泰を祈って舞っていた。
伊勢大神楽の訪問を受けた市民は「子どもの頃から、勇壮な神楽の舞を見て、家の内外が清められ、すがすがしい気分になりました」と言い、「今年も暑い夏や寒い冬に負けない、不思議な力をもらいました」と喜んでいた。
写真(上)は、民家の玄関先でうやうやしく祈り舞い始める伊勢大神楽。写真(中)は獅子頭を担いで一軒一軒巡り歩く伊勢大神楽の人たち。写真(下)は獅子頭をくねらせて舞う伊勢大神楽。


更新日:2012年5月24日 木曜日 05:02

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