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〝藤むすめ〟2人決定…子安地蔵寺お披露目

藤の寺として名高い和歌山県橋本市菖蒲谷94の高野山真言宗・子安地蔵寺(島田弘恭住職)の今年の「藤むすめ」に、橋本市城山台に住む大学生の奥部由記子さん(23)と、同市柿の木坂に住む農協職員の杉谷眞子さん(20)の2人が決まり、4月20日、報道陣にお披露目された。
同寺は「関西花の寺25か所」の1つで、もと紀州・徳川家の安産祈願所。境内には花房が約1メートルもある「九尺藤」など、8種類25本の紫や赤、白などの藤が栽培されている。
とくに、明るい話題は、門前にある九尺藤で、この藤は約10年前に枯死した樹齢約120年の名物の九尺藤の〝子ども〟。今では、幹が直径7センチにたくましく育ち、高さ約3メートルの藤棚に枝々を張りめぐらしていて、檀家の人たちは「もう大丈夫、今年も美しい花を見せてくれそう」と話し、「今年の藤は、天候にもよるが、5月のゴールデンウィーク中が、見頃となりそう」と言っている。
2人の〝藤むすめ〟は、同寺と藤の花の説明や、境内での撮影会のモデル役をつとめ、その後は、市内のイベントなどに参加することになっている。
奥田さんと杉谷さんは、「藤だけでなく、様々な花を咲かせている当寺の良さと、高野山の麓(ふもと)の昔のたたずまいを残すまちの良さをアピールしたい」と、明るく笑った。
島田住職は「毎年、藤が咲くと、関西から約1万人の観光客が来てくれます。ぜひ、藤の花房の素晴らしさを堪能してください」と言っている。
交通の便は、電車の場合=南海高野線・御幸辻駅で下車し、徒歩約30分。同・林間田園都市駅か橋本駅で下車、タクシーで約15分。JR和歌山線・橋本駅で下車、タクシーで約15分。自動車の場合=大阪方面からは、国道371号を南下して南海高野線・御幸辻駅から約5分。和歌山市方面からは、国道24号の橋本市岸上の信号から約7分。子安地蔵寺の東側に約70台収容の駐車場(有料)あり。
入山料は300円(中学生以上)。問い合わせは同寺(0736・32・1774)。
写真(上)は子安地蔵寺の藤むすめに選ばれた奥部さん(左)と杉谷さん。写真(中)は報道陣の撮影希望に応じる奥部さんと杉谷さん。写真(下)は子安地蔵寺の門前の〝九尺藤の子ども〟を見上げる藤むすめ。


更新日:2012年4月20日 金曜日 15:14

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