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オペラ石童丸物語〟21日、不動坂ハイクで上演

平安時代の父子哀話を伝える〝オペラ石童丸物語〟の一部が、4月21日(土)午前11時過ぎから、和歌山県高野町の南海高野線・極楽橋駅近くの極楽橋で上演される。同橋から高野山に通じる〝不動坂復元ルートハイキング〟に華を添える企画で、上演のあと、石童丸役の中西善子さんらメンバーが平安衣装姿で、参加者たちとともに歩く。小雨決行。参加無料。
不動坂は高野七口(高野山に登る昔の7ルート)の1つで極楽橋~高野山・女人堂(約2・5キロ)。現在の不動坂は〝高野山開創1100年〟の大正時代初め、ルート変更・改修された道。今回、和歌山県は旧・不動坂を100年ぶりに整備・復元。極楽橋もリニューアルされた。
そこで、南海電鉄は、これを記念して「語り部と行く不動坂復元ルートハイキング」を企画。橋本市のアマチュア・オペラ劇団「はしもとしふるさとオペラ」が、〝高野七口〟とゆかりのある〝オペラ石童物語〟を上演することにした。
当日は午前11時過ぎ、中西さんらが、極楽橋で〝石童丸物語〟のさわり部分を上演。ハイキングは同11時15分、極楽橋に集合。平安時代の人々が登った不動坂を、女人堂まで歩く。
〝石童丸物語〟は、筑紫の国(福岡県)の領主が、苅萱道心と称して高野山で修行。道心が出家後、生まれた一子・石童丸が父に会いたさに、母とともに、高野山をめざす。しかし、女人禁制のため、母を山麓の宿に残して登山。道心に出会うが、修行中の道心は父と名乗れない。
石童丸が落胆して宿に戻ると、母は心労のためすでに急逝。その後、石童丸は道心の弟子となり、仏道修行するが、生涯、父子の名乗りをすることはなかったというストーリー。
「はしもとしふるさとオペラ」の団員・石井敏明さん(橋本市民病院・管理者)は「平安の昔にタイムスリップして、いにしえの道を歩いてみませんか」と言っている。
写真(上)は石童丸物語を演じる中西さん(大阪府河内長野市で)。写真(中)は不動坂にある清不動堂。写真(下)は高野山・女人堂。


更新日:2012年4月20日 金曜日 08:16

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