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国城山の土で〝ぐい飲み〟完成~地元住民大喜び

昨年秋の台風12号の豪雨で崩れた、和歌山県橋本市西畑の国城山中腹の土を使って、大阪府河内長野市南花台の陶芸家・宝田武夫さん(60)が〝ぐい飲み〟を作り、3月23日、地元集会所で行われた贈呈式で、岡本進区長(67)に〝ぐい飲み〟を手渡した。宝田さんは「国城山の土で〝ぐい飲み〟ができた。今後、どんな陶芸にふさわしいか研究したい」と話し、岡本区長は「郷土の土が、陶芸に使われて、うれしいです」と謝辞を述べた。
この話のきっかけは、国城山で植樹活動を進めている〝プロムナード国城〟の会員と地元区民らが昨年秋、森林指導員・中西祺周(よしちか)さんの指導を受けて、台風・豪雨で崩れた国城山の土で「炭焼き窯」(高さ約1メートル、長さ約2・5メートル、幅約2メートル)を造った。
たまたま、この炭焼き窯を見学に訪れた宝田さんが、近くにあった粘土質の土を少量持ち帰って、〝ぐい飲み〟を形作り、「和」の文字を入れて、釉薬(ゆうやく)を塗り、電気窯(800~1200度)で焼いたところ、綺麗に仕上がった。〝ぐい飲み〟は直径約6センチ、高さ約5センチの大きさで、全体は濃い茶色、釉薬模様は灰色の、しっくり落ちついた出来栄え。
宝田さんが国城山の土で陶芸をしていること知った〝プロムナード国城〟の徳田勝治代表(69)は、「国城山の土で作ったお焼き物は、私たちにとって貴重な宝もの。全区民のためにも、ぜひ焼いてほしい」と所望。これを宝田さんが快諾して、各家庭に配る〝ぐい飲み〟42個を作ったという。
この日、集会所で、宝田さんは「これまで国城山の土で、ぐい飲み、お茶碗、とっくり、皿などを作ってきました。とりあえず、お茶碗やぐい飲みは、1200度の高温に耐えられることがわかり、今は、土の良さを調べる〝緒についた〟ところ。創作した〝とっくり〟については、大阪府堺市にある〝登り窯〟で焼いてみます」と、抱負を語った。
この後、地元の〝石窯と囲炉裏とオープンカフェ 木間暮(きまぐれ)〟では、手作りの青竹の器で、手作りそばを振る舞い、岡本区長、徳田代表らが、「今後ともよろしく」と、宝田さんにお礼を述べた。
写真(上)は岡本区長(前列左から2人目)にお茶碗を贈る宝田さん(同3人目)。写真(中)は宝田さんが国城山の土で焼き上げたお茶碗。写真(下)は国城山の土で作った創作とっくり(堺市の登り窯で試しに焼く予定)。

更新日:2012年3月23日 金曜日 22:24

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