ニュース & 話題
児童ら〝本〟大好きに…紀見小に〝リスト〟配布
和歌山県橋本市柿の木坂の市立紀見小学校(佐藤昌吾校長、児童423人)に、このほど橋本市ブックリスト作成委員会(委員長=松田良夫・同市教育長)から、ブックリスト「橋本市の子どもたちへ どの本よもうかな」が贈られた。また、〝読書ボランティア〟による、ブックリストの本を紹介する「読み聞かせ会」も行われ、児童たちが図書への興味を深めた。
このブックリストは、同作成委員会が、児童の各家庭などでアンケート調査を実施(2222人から回収)し、その結果と委員の意見を反映させて作成した、A5判のカラー小冊子。
中身は「橋本市のみんなで選んだベスト10」というタイトルで、第1位「かいけつゾロリシリーズ」(原ゆたか作・絵=ポプラ社)から第10位「ハリー・ポッターシリーズ」(J・K・ローリング作=静山社)まで、その本の写真を入れて掲載。
さらに「乳児・幼児のみなさんにおすすめ」「小学校1年生から4年生のみなさんにおすすめ」「小学校5年生から中学校のみなさんにおすすめ」の各項で、それぞれにふさわしい99冊を紹介している。
紀見小学校では、全校児童が体育館に集合。同市教委の森下まちこ教育主事が「皆さん、ブックリストにある本をしっかり読んで、知らないことを知り、知らない世界を感じてください。また、ブックリスト以外の本も、どんどん読んでくださいね」と語りかけた。
この後、児童たちは16教室に戻り、各教室で図書ボランティアによる〝読み聞かせ会〟を開催。6年生のあるクラスでは、読書ボランティアの村木秀子さんと、森下指導主事が「すてきな三にんぐみ」(トミー・アンゲラー作、いまえよしとも訳)などを披露すると、児童たちは物語に引き込まれ、真剣な表情になったり、くすりと笑ったり…。
最後に、全員にブックリストが配られると、児童たちはさっそくページを繰って、「今の〝すてきな三にんぐみ〟が載っている」「こんな本もあるよ」と大喜び。今後いよいよ読書熱が高まりそうだった。
同作成委員会では、保育園や幼稚園、小学校の子どもたちに随時、ブックリストを配布している。
写真(上)は市教委の森下・指導主事からブックリストが配られ大喜びの児童たち。写真(中)はブックリストの中の一部。写真(下)は児童たちに本を読み聞かせる村木さんと森下・指導主事。