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第1回「橋本市民狂言」~5日、プロも協力出演

和歌山県橋本市の市民でつくる〝橋本狂言会(後藤光基会長)〟のメンバーが出演する「第1回橋本市民狂言」が、2月5日(日)、同市東家の橋本市教育文化会館2階大ホールで開かれる。プロの〝大和座狂言事務所〟狂言方能楽師らも協力・出演する。入場無料(整理券が必要)。〝橋本市民狂言会〟では、練習に最後の追い込みをかけている。
橋本狂言会や橋本市文化協会、橋本ユネスコ協会などでつくる実行委員会(高崎正紀会長)が主催。橋本市、橋本市教育委員会の共催。
〝橋本市民狂言会〟は、アマチュアの狂言愛好家グループで、1991年(平成3)から毎年1回、「紀ノ川市民狂言」と題して、昨年の第20回まで、日頃の練習の成果を披露してきた。しかし、合併により「紀の川市」が誕生した後は、橋本市民による狂言が、紀の川市民による狂言ではないかと、錯覚されそうになったため、一度、リセットして「第1回」とし、題も「橋本市民狂言」と改めることにしたという。
第1部は〝橋本狂言会〟メンバーが出演。狂言「棒縛(ぼうしばり)」は、主人に嶋里美さん、太郎冠者に前田直哉さん、次郎冠者に植村和明さん、後見は澤村行男さん。狂言「因幡堂(いなばどう)」は、男(夫)に堀内清澄さん、女(妻)に岸田和美さん、後見は岡本好美さん。狂言「福の神」は、福の神に近藤順子さん、参詣人に脇田清司さんと嶋里美さん、地謡は大和座狂言事務所、橋本狂言会。
第2部は〝大和座狂言事務所〟の能楽師らが出演。「講話と歌唱演習、お話と歌唱指導」は安東伸元さん、狂言「素袍落(すおうおとし)」は主人を寺西将惺(しょうせい)さん、太郎冠者を安東伸元さん、伯父を木田喜方(きぼう)さん、後見は比嘉峯宰(ほうさい)さん。
安東さんは重要無形文化財「能楽」保持者総合指定を受け日本能楽会会員。寺西さんは安東さんに師事、橋本狂言会やこども狂言教室などの講師。木田さんは劇団「息吹」で演出、美術、舞台監督など担当。狂言の魅力に開眼し、大和座に参入。比嘉さんも安東さんの講義で魅了され参入している。
当日は午後0時半に開場、同1時開演。同ホールの客席数は320席。入場整理券は橋本市中央公民館や、各地区公民館で発行している。橋本市中央公民館の山本良和館長は「日本の伝統文化を守ろうと、市民が取り組んでいる狂言活動は、とても珍しいと聞いています。ぜひ、一度、ご覧ください」と言っている。
写真は第1回市民狂言のチラシより。


更新日:2012年2月3日 金曜日 02:54

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