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寒くても絵画の中に〝春の風情〟JR高野口駅
和歌山県橋本市高野口町の〝高野口絵画同好会〟による作品展が2月1日、地元のJR和歌山線・高野口駅の〝ステーションギャラリー〟で始まった。石井明夫会長は「春の明るい作品が多いので、気軽に立ち寄ってください」と言っている。29日まで。入場無料。
同会は1976年10月に絵画研究や会員相互の親睦を図ろうと発足。現在会員は42人で、これまで毎年2回、地元の庚申(こうしん)山や紀ノ川、丹生都比売神社、粉河寺、根来寺など名所旧跡で写生会を開催。それぞれ得意の油彩、水彩、日本画を描き、昼には持参の弁当を広げて、いろんな話題に花を咲かせてきた。
作品は、春は橋本市高野口町産業文化会館での展覧会、秋は高野口地区公民館での文化祭に出展し、同ギャラリーにも展示。郷土の風景や人物、静物などを表す絵画芸術の素晴らしさを披露し、市民に深い感動を与えてきた。その功績が評価され、2006年には橋本市文化賞奨励賞を受けている。
この日、石井会長ら5人が、同ギャラリーに会員10人の油彩、水彩10点(3~8号)を掲示。木々が陰を落とす土塀の白壁が明るい「春の日差し」(石井明夫さん)、たぶたぶとする水の舫舟(もやいぶね)が描かれた「大仙堀」(北山トヨさん)、山の坂道に梅が匂う「梅の里」(中山敏和さん)など、ほのぼのと心やすらぐ作品ばかり。
石井会長は「今回は春を感じさせる作品が多く、すべて丹念に描かれていると思います。電車の時間待ちや、近くに来られたときには、ぜひ、ご覧ください」と言っている。
他の出展作品と出展者は次の皆さん。
「高野口駅の春」(中岡寛一)、「海辺」(伏原都)、「はな」(寺田宗功)、「オニオン」(辻環)、「大王崎」(福塚章高)、「静物」(巽孝行)、「白と黒」(野中徹也)。
写真(上)は絵画を掲示する高野口絵画同好会の会員。写真(中)は高野口駅のステーションギャラリー。写真(下)は展示された高野口絵画同好会の会員の作品。