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辰年に誓う(7)学文路地区公民館・山口館長
橋本市立学文路地区公民館(〒648・0044 和歌山県橋本市南馬場1173の77=電話0736・34・1546)。1982年(昭和57)4月に開館。館長=山口哲也さん(58)
記者「橋本市は県内でも、とくに公民館活動が盛んです。当館では、どのような活動をされていますか」
山口館長「先ず、子育て支援事業として毎月1回程度開いている〝わんぱくキッズ〟ですね。例えば〝列車でゴー〟という催しは、南馬場のグラウンドにレールを敷いて、リモコンで小さな電車を走らせ、親子でまたがって乗ります。〝水遊び〟は、ゴムを空気で膨らませたプールで、玩具を浮かべたり、水を掛け合ったり。わいわい、がやがやと、楽しさでいっぱいです」
記者「いろんな催しを展開しているのですね」
山口館長「そうです。〝絵本の読み聞かせ会〟では、エンジェルサポートの方々が、絵本を読んでくれたり、人形劇を披露してくれたり。子どもたちは大喜びです」
記者「大人のイベントは、どうですか」
山口館長「郷土料理を継承する〝いとうまし〟という料理教室を、2か月に約1回開いています。講師には県食育推進表彰を受けられている松井カヨ子先生にお願いし、柿の葉寿司や柏餅(かしわもち)、栗きんとんなど、郷土での作り方を伝授していただきます。参加者約20人は、松井先生のやさしさや、これまで作ったことのない料理の出来栄えに、感動しています」
記者「おいしそうですね」
山口館長「料理といえば、味噌作りも人気です。当館の運営委員でもある北川治子先生が指導され、50~70歳代の方々が参加しています。みなさん〝早く味噌作りを習いたい〟とか〝この味噌以外、食べられない〟と、口々に待ちかねているほど好評を博しています」
記者「なるほど、聞いているだけで、食欲が湧いてきます」
山口館長「これは当館ではなく、橋本市教委社会教育課主催ですが、小学校5年生を対象に〝通学合宿〟を開催しました。子どもたちは共同生活の中で、炊事、洗濯、掃除、畑ごぼう掘りなどを体験。終了後は〝お母さんの大変さがわかった〟〝学生さんが勉強を教えてくれた〟などの感想を述べています」
記者「家庭では味わえない、新鮮な共同生活です」
山口館長「当館の駐車場で、毎年8月最後の日曜日に行われる〝盆踊り〟も盛大です。踊り子や見物客は、計約800人にのぼり、中には県外からも参加する姿も見られます」
記者「数年前、見物したことがあります。浴衣姿の踊り子が、何重にも輪になって踊る光景は、目に焼きついています。さて、辰年の今年、山口館長の抱負を聞かせてください」
山口館長「今年は当館の開館30周年にあたります。4月に当館の新しい運営委員が決まりましたら、皆さんと智恵を出し合い、30周年の節目にふさわしい祭典を、企画したいと思っています」
記者「祭典の成功を祈っています」
写真(上)は学文路地区公民館前での盆踊り(下)は同公民館