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高野山に〝粗目(ざらめ)雪〟~大伽藍、薄化粧

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粗目の雪の御影堂や根本大塔
    粗目の雪の御影堂や根本大塔
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粗目の雪の御影堂や根本大塔
    車に積もった粗目の雪(向こうは金剛峯寺近くの鐘楼=六時の鐘)
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粗目の雪の大伽藍の御影堂
    粗目の雪の大伽藍の御影堂

「えらいこっちや、下界へ戻れるかな」。高野山の宿坊の廊下から、桧皮葺(ひわだぶき)の本堂の屋根を見て、そう思った。12月23日。いままさに夜明け前。東の空が、かすかに明らんで、そのわずかな光が、桧皮屋根を浮かび上がらせている。真っ白いので、「霜か」「雪か」と、しばらく考えた。
きのうの天気予報では、日本海側で雪と言っていたし、ひょっとして高野山も…という不安が、的中したのか。これは困った。道路が凍っていたら、山麓の自宅にマイカーでは帰れないし、施設にいる半身不随の妻に、食事介助もしてやれない。
それにきょうは、早朝から、橋本の妙楽寺の住職と、有志たちが、台風12号の被災地支援の〝寒行托鉢〟をする。その取材・発信もできないことになる。
とりあえず、表に止めておいたマイカーまで行き、屋根の白いものを指でなでてみた。すると、霜ではなく、雪である。それも、白いざらざらの紙をのせたように、薄っすらと積もり、塩のような〝粗目(ざらめ)の雪〟である。おそるおそる、ゆっくり車を走らせたところ、幸い、スリップする気配はないので、ほっと胸をなでおろした。
きのうは冬至…。日没後、施設で妻の食事介助をすませ、ベッドに寝かせて、大好きな鮫島有美子さんのCDをかけ、「行ってくるよ」とは言わずに、「ベッド近くにいつでも居るよ」という空気を残して、マイカーに乗った。
目指すは、高野山と下界の友人同士をつなぐ〝忘年会〟。友人たちは皆、私の事情を理解してくれていて、始まりはうんと遅らせて、午後8時半。風呂に入り、美酒に酔い、たあいない世間話を交わしただけだが、「今年も世話になったなあ」「来年も頼むよ」という、ま、今年のことば「絆」を確かめ合ったのだと思う。
下界に向けて、車を走らせると、高野山真言宗総本山・金剛峯寺の山門も、大伽藍へ続く参道も、粗目の雪で白々としている。せっかく標高約850メートルの霊峰に来たのだからと、車を止めて大伽藍へのぼる。
すると、真言密教のシンボル・根本大塔は、ライトアップされていて、朱色の輝きを放ち、手前の御影堂の屋根は〝粗目の雪〟で、いっそう反り返って見える。山内の100数十の塔頭寺院の勤行だろうか、全山、鉦と読経の音が共鳴しているようで、それが写るわけでもないのに、思わず、カメラのシャッターを切っていた。
きのうは冬至。いつも朝食の世話になる喫茶店では、南瓜を出してくれたし、施設では妻の昼食にカボチャが入っていた。橋本市のごみ処理の余熱を利用した銭湯では、ふんだんに柚子(ゆず)を浮かべてくれていた。
湯舟の中で、首だけ出して、目の前に広がる柚子の数々を眺めていると、ま、よくあることだが、不思議な気がしてくる。「ああ、みんな、いただきもの」「南瓜も柚子も、妻も、このからだも…」。つくづくそう思った。
粗目の雪の大伽藍を再出発して、いくつものカーブを走り終えて、あわてて下界のコンビニ弁当を食べたり、寒行托鉢を取材・発信したり…。その〝どたばた劇〟も、どうやら私が役者で、どこかに脚本家や演出家が、控えておられるようである。
たぶたぶと柚子の近づく柚子湯かな
明けてきし粗目の雪の大伽藍
         (水津順風)


更新日:2011年12月23日 金曜日 16:26

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