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大正の陶芸「金時」今も力強く~九度山の商店街

    商店街の町家の軒先に立つ陶芸「金時」
    商店街の町家の軒先に立つ陶芸「金時」
    商店街の町家の軒先に立つ陶芸「金時」
    「金時」を製作した陶芸家・川端荘平
    商店街の町家の軒先に立つ大正時代の陶芸「金時」
    商店街の町家の軒先に立つ大正時代の陶芸「金時」

毎年春、まちを舞台に甲冑(かっちゅう)や人形を展示する「町家(まちや)の人形めぐり」で名高い、和歌山県九度山町九度山の〝真田のみち〟で、町家の軒先に立つ大正時代の陶芸「金時」の姿が人目をひき、「これが金太郎さん、さすがに力強い」と観光スポットになっている。
場所は商店街にある河原正明さん方の木造家屋の玄関わき。「金時」は、ざんばら髪で、口を凛々(りり)しく結び、大きく目を見開いた高さ2メートル余の巨体で、もともとの屋号「米金(こめきん)」と染め抜いた腹当てをしている。
九度山町史によると、同市高野口町名古曽出身の陶芸家・井端荘平(いばた・そうへい=1884~1920年)の作品。1915年ごろ支援者の力を得て、九度山の東山に本窯(ほんがま)を築き、仏像や虎などの立体、香炉や壷などの器とともに、この「金時」を制作した。
家業が互焼きだったので、幼い頃から土に親しみ、土に恵まれた九度山では、饅頭(まんじゅう)職人として働く店の、餡(あん)を焚く竈(かまど)の中で、ひねりの土人形を焼く打ち込みよう。1919年には熊野那智山の不老軒から招かれて銀竜窯を創始している。
近所の北川友昭さんは「もともと金時は赤銅色でしたが、今は風化、剥落して白っぽくなりました」と話し、来春も「町家の人形めぐり」を開催する九度山住民クラブ代表・阪井賢三さんは「観光客の皆さんは、金時の姿に驚き、その前で立ち止まられるので、なるべく説明させてもらうようにしています。九度山に来られた際は、ぜひご覧下さい」と言っている。

更新日:2011年11月27日 日曜日 00:59

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