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個性くっきり写真50点ずらり~橋本フォトクラブ
和歌山県橋本市の「橋本フォトクラブ写真展」が11月25日(金)、橋本市教育文化会館4階で始まった。同クラブ会員は「生涯、人間の生きざまを撮り続けよ」と教えた亀忠男さん(故人)の弟子たちで、大谷憲裕会長は「亀先生の影響は大きく、個性豊かな作品ばかりです。ぜひ、ご覧ください」と言っている。27日(日)まで。入場無料。
同クラブは1972年に発足。その後、毎年、写真展を開催し、今回で37回目。会員25人(うち女性6人)が計約50点を出展している。
亀先生の作品は「遺作」と題し、芝居小屋の前を犬と散策する人、北国の海で網引きする人々の2点。人間のさりげない光景を、軽いタッチで切り取っている。濱口進さんは「雨あがり」(組)で、老朽化した家屋の下の黒々とした泥土に臨場感がいっぱいにじむ。
中本義則さんの「朝霧に浮かぶ」は、乳白色の霧に、紅葉が映える。硲治家さんの「ファミリー」(組)は、子ども連れのカルガモや、巣のそばのかいつぶり夫婦の和やかさが、ふんわりと伝わってくる。
大谷会長さんの「終電車」は、だれもいない駅で2人のミュージシャンがギターを抱え、がらがら車内では、一人の女性が深い眠りに入っている姿など、改めてその現実や懐かしさを思い起こさせる。
大谷会長は「亀先生は1昨年12月に84歳で永眠されました。私たちは先生から〝写真は記録と報道にあり〟と教わり、〝生涯かけて人間の生きざまを撮れ〟と教わりました。従って、会員の作品には、それぞれ一貫したテーマがあると思います」と話した。
嵯峨御流・榎本美保甫さんが添花をしている。写真展は26日(土)午前9時~午後5時、27日(日)午前9時~午後4時。なお、橋本フォトクラブは、毎月第3土曜日午後7時半から、大谷会長宅で例会を開き、作品を互選、批評・研鑽を重ねている。入会などの問い合わせは大谷会長(0736・34・0982)へ。