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美空ひばりファン熱唱~16日、橋本の親娘3代
美空ひばりさんの大ファン、和歌山県橋本市古佐田の美容師・山本記代さん(71)が、10月16日(日)12時半から、大阪府河内長野市の同市文化会館「ラブリーホール」(小ホール)で、親子孫3代によるコンサート「思い出のうた こころのうた~美空ひばりをしのんで」を開く。山本さんは、ひばりさんが亡くなった1989年(平成元)から、毎年、同コンサートを開催、今年23回目になり、「大好きな、ひばりさんを忘れない。今回も、こころを込めて、ひばりさんの歌を歌います」と言っている。
山本さんは、戦後の混乱期、まちのあちこちの家のラジオから、独特の節回しで流れてくる美空ひばりさんの歌のとりこになった。長らく日本の〝歌の女王〟の座に君臨した、そのひばりさんも、89年6月、病気のため亡くなった。
悲しくてたまらなくなり、同年10月、橋本市民会館で、友人と2人で第1回コンサートを開いた。聴きに来てくれたひばりさんファン約80人は、「ひばりさんのことを、しのべてよかった」と、なかなかの反響だった。
多くの友人知人が、音響効果や照明を担当、チケット販売に協力してくれたこともあって、これまで1回も欠かすことなく、コンサートは続いてきた。今回、出演するのは、山本さんと、長女の山田ひとみさん(48)、孫の山田冨美子さん(23)、山田登茂子さん(21)のの計4人。
プログラムは、第1部=ひばりの花売娘(4人)、素敵なランデブー(同)、雑草の歌(山本さん)、芸道一代(同)、悲しき口笛(登茂子さん)、べらんめえ芸者(ひとみさん)、龍馬残影(同)、越後獅子の歌(冨美子さん)。幕間で山本さんトーク=ひばりさんの素晴らしさを話す。
この後、君はマドロスの海つばめ(登茂子さん)、東京キッド(冨美子さん)、舞踏「弁天小僧菊之助」(時田道子さん)、同「関東春雨傘」(竹垣あかねさん)、裏町酒場(ひとみさん)、人生将棋(同)、この道を行く(山本さん)、みだれ髪(同)、人生一路(4人)を披露。第2部では、妹の友人知人で〝カラオケ愛好会〟メンバーら35人が、ひばりさんとは関係なく、自慢の歌を披露することになっている。
これまで、山本さんとひとみさんの親娘2人は、初回からずっと出演。孫娘2人は小学生時代から参加。母のヲツタさんも5回出演したが、昨年5月に91歳の天寿を全うした。山本さんは「ひばりさんの歌には、うれしいにつけ、悲しいにつけ、励まされてきました」と述懐し、あくまでアマチュアとして、出演を控えた心境については、「歌う私よりも、聴いてくれるお客さんが、立派です」と、明るく笑った。
入場料は1人1000円(当日、前売りとも同じ)。