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九度山100景の傑作ずらり~絵画に古里への思い
和歌山県九度山町の小中学生たちが古里を描いた「九度山100景絵画展」(九度山町主催)が、同町九度山の町役場隣りの同町ふるさとセンター1階で開かれている。10月17日まで。入場無料。担当の町産業振興課・中谷晴香さんは「丹精込めて描かれた作品ばかりですから、見に来てください」と呼びかけている。
同町では今年の夏休みの〝宿題〟として、町内の3小学校と2中学校の児童生徒たちに、古里の風景を写生してもらった。また、7月1日~9月8日、一般公募も行った。この結果、一般応募作約10点を含め、計119点が集まった。
1次審査は町長や教育長、中学校の美術教諭が、2次審査は同町出身で故・平山郁夫画伯の妻美知子さんが行い、▽平山美知子文化観光大使賞に「勝利寺」(一般、西尾邦子さん)▽町長賞に「厳島神社の狛犬」(九度山中学校1年、道浦はるなさん)▽教育長賞に「松山常次郎記念館」(九度山小学校6年、奈良優さん)▽特選に「真田庵」(一般、坂口昇治さん)▽入選に「槇尾山明神社」(九度山)小学校5年、岩井柚里香さん)▽佳作に「柿の電灯」(九度山中学校1年、挟間友梨子さん)▽特別賞に「慈尊院」(九度山小学校6年、土居聖弥さん)が決まった。同絵画展では、これら入賞作を含む全作品が展示されている。
一方、これら入賞作品7点は10月19日~同30日、同町九度山の「松山常次郎記念館」に展示。同館で開かれている平山画伯が描いた「慈尊院」や「真田庵」などの〝九度山八景絵画展〟とともに、鑑賞してもらう。
中谷さんは「審査していただいた平山美知子文化観光大使は、筆致も彩色も、しっかり、こまやかに、時間をかけた作品を好まれます。とくに今年の入賞作品は、古里の風景に対する児童生徒たちの心が、よく表われているのではないでしょうか」と話した。
同町ふるさとセンターは期間中無休で、午前8時半~午後10時まで。松山常次郎記念館は月、火曜と祝日の翌日は休館。午前10時~午後4時(受け付けは午後3時半まで)。