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特別展「女性と高野山」拝観者を魅了~霊宝館
夏期特別展「女性と高野山」が、和歌山県高野町高野山の高野山霊宝館で開かれている。9月25日(日)まで。会期中無休。女性をキーワードとした絵画や彫刻などの宝物展だけに、女性を中心に全国から大勢の拝観者が訪れている。
高野山霊宝館によると「高野山は弘仁7年(816)の開創以来、明治5年(1872)まで、女人禁制が守られ、女人道や女人堂がその名残りをとどめている」と説明。「高野山の地を守護するのは、丹生明神(丹生都比売=にゅうつひめ)と呼ばれる女神であり、弁財天信仰も古くから盛んである」としている。
今回の特別展は、高野山に伝わる宝物の中から、「女性」をキーワードとして、女性神の尊像や、女性が関わった奉納品などを紹介。「我が子の為に舞い降りる母」として、国宝・仏涅槃図(応徳3年銘)(金剛峯寺)(前期展示8月21日まで)や、「高野山を護りし女性神」として、重文・弘法大師・丹生高野両明神像(金剛峯寺)(後期展示8月23日~9月25日)を展示。「女院の願いを込めた童子」として、国宝・運慶作八大童子立像の内の恵喜童子像(金剛峯寺)や、「尼御台の書状」として、北条政子消息(金剛三昧院)などを紹介している。
また、8月27日(土)午後2時~同3時には、同館の迎賓館で、土曜講座「女性と仏教」があり、高野山霊宝館の学芸員が講演する。聴講無料。事前申し込み不要。
開館時間は午前8時半~午後5時半(入館は閉館の30分前まで)。拝観料は大人600円、高校・大学生350円、小・中学生250円。
問い合わせは高野山霊宝館(0736・56・2029)。
更新日:2011年8月20日 土曜日 08:34