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紀ノ川に古タイヤ77本漂着~「なぜ、どこから?」
和歌山県橋本市高野口町を流れる紀ノ川の九度山橋付近の河原で、計61本もの古いタイヤが漂着しているのが見つかり、橋本市教委は8月10日、重機などを使って除去した。この古タイヤは、7月20日に台風6号が接近し、ダム放流で増水した際、上流の河川敷に積んでいたものが漂着したか、故意に不法投棄されたものかの、いずれかと見られる。
現場は九度山橋の東側で、9月3日に開かれる「第14回紀の川カッパまつり」の駐車場わき。古タイヤは10トンダンプカー用のものなどで、いずれも河原の砂利に浅く埋まっていた。
台風6号接近の際は、奈良県・大台ケ原の豪雨に伴い、大滝ダムが放流。同川にそそぐ橋本川が逆流するほど、水位が上昇した。この時、古タイヤは上流から漂流し、水位が下がるとともに同河原にたまり、埋もれたとみられる。
同河原はもともと旧高野口町教委管理の「高野口第1緑地」で。旧橋本市と合併後は、同市教委が管理している。市教委は8月10日、古タイヤを土砂から取り出して、河原に積み上げ、重機を使って車に積み込み、市内の解体業者へ運んだ。
市教委では、河川保護、美化のため古タイヤを除去し、紀の川カッパまつりに備えた、市民の間では、「それにしても、こんなに大量の古タイヤ漂着は、まったくひどい話。台風、豪雨、増水の際は、しっかり目を光らせる必要がある」という声が上がっている。
(写真はフォトライター北森久雄さん撮影)
更新日:2011年8月10日 水曜日 23:29