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「宇宙のふしぎ」子どもら魅了~プラネタリウム
夏休みの子どもたちに、天体の素晴らしさを知ってもらおうと、和歌山県高野町高野山の「高野山天文同好会」(山本誠会長)は、7月31日、同市城山台2丁目10の1、紀見地区公民館2階で、モバイルプラネタリウムを使った初めての勉強会「宇宙のふしぎ」(同公民館主催)を開いた。
「高野山天文同好会」は、約25年前に発足。会員は、高野山で天文観測を趣味にしている、和歌山、大阪、奈良の計15人。各地の小学校や公民館などで、子どもたちに「宇宙のふしぎ」を教える、ボランティア活動も続けている。
この日、会場には、高野山からモバイルプラネタリウムを運び込み、空気を注入すると直径約6メートルの大きなドームが誕生。参加した市内の親子連れら約30人を驚かせた。
まず、ドーム外のスクリーンに、星空が映し出され、山本会長から、無数の星でできている銀河や、その銀河も無数にあることなど、宇宙の壮大について、教えてもらった。また、寿命19歳の少年が、2人の神様を接待し、91歳の天寿をもらう「北斗の神 南斗の神」の伝説や、毎年七夕に会う「織姫、彦星」伝説などを、わかりやすく、楽しく聞いた。
この後、気球のようなモバイルプラネタリウムに入ると、まるでほんとうの夜空のように、くっきりと天体が映し出され、山本会長から、星座の名前や形、天体の動きなどを教わり、ロマンチックなひとときを過ごした。
近くの主婦・阿部佐智さん(36)は、長女で小学1年の遥音ちゃん(6)、次女の沙椋ちゃん(3)の2人をつれて参加。「私自身、星が好きなので、子どもたちにも、ぜひ…と考えました。2人とも、星空に魅了されたようで、夏休みのいい思い出になりました」とにこにこ。
山本会長は「まちなかの生活ですと、なかなか星空を見る機会が少ないですから、先ず、子どもたちが宇宙、星空に興味をもってもらえたら、うれしいです」と話していた。