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高野山学童野球で奈良代表2連覇~50チーム熱戦
第16回高野山旗学童軟式野球選手権大会(東日本大震災復興支援大会)が7月22日から5日間、和歌山県高野町高野山の森林公園スポーツ広場をメーン会場に山内計5ヶ所で開かれ、26日の決勝戦で、奈良県代表の「前栽アスレチックス」(吉川卓志監督)が、福岡県代表の「吉富少年野球クラブ」(宇佐輝人監督)を3対2で下し、大会初の2年連続優勝を飾った。
高野町、高野山観光協会、高野山真言宗総本山・金剛峯寺、高野町商工会などで組織する同大会実行委員会が主催。開会式には、西日本の全府県と東海、北陸、甲信越、東京の地方大会で、勝ち抜いてきた計50チーム850人が参加。保護者ら1200人が観覧した。
大会長の木瀬武治町長は、選手たちに「野球ができるのは、保護者や監督さんら、野球環境をつくってくれている人たちのお蔭です。感謝の気持ちを大切に、戦ってください」とメッセージ。また、東日本大震災の被災地復興を願い、選手全員で「ガッツジャパン」と叫んだ後、白熱戦を展開した。3位は宮崎県代表の「野尻クラブスポーツ少年団」、4位は奈良県代表の「三郷北イーグルス」だった。
大会期間中、選手・保護者延べ5000人が山内寺院の宿坊に投宿。選手たちは各寺院住職の法話を聴き、勤行に参加、廊下で正座してミーティングを受けた。また、試合後は、世界遺産・高野山の金剛峯寺や、真言密教のシンボル・根本大塔、弘法大師が入定している御廟(ごびょう)や大墓石群のある奥の院などを見学した。
また、参加チームは東日本大震災・義援金に協力。義援金は被災地に届けられる。
大会事務局の佐古典英事務局長は「この大会は1996年に、小学生の精神修養や健康育成、スポーツ向上を目指し、スタートしました。学童選手たちは、その趣旨通り、高野山で素晴らしい夏休みを過ごしています」と話した。