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恩師の仏壇にひまわり~「老母を元気に」と栽培

    亡くなった恩師の老母を元気づけるひまわりと山田さん
    亡くなった恩師の老母を元気づけるひまわりと山田さん
    亡くなった恩師の老母を元気づけるひまわりと山田さん
    太陽のように輝いて咲いたひまわり
    丹精込めて育てられたひまわり畑
    丹精込めて育てられたひまわり畑

若いときに世話になった学習塾の先生が病死し、その死を悲しむ86歳の母親のためにと、先生の畑でひまわりを栽培し、仏壇に備えて冥福を祈っている男性がいる。和歌山県橋本市賢堂、運送会社営業部長・山田和則さん(42)で、山田さんは「ひまわりのお蔭で、先生のお母さんが、すっかり元気になられました」と喜んでいる。
山田さんは橋本市平野に実家があり、近所では、農業・田中重治さんが、自宅で学習塾を開いていた。山田さんは小学校3年の時から、田中さんの指導を受けて育ち、高校から大学を卒業するまで、田中さんの家事や農業の手伝いをしながら、「居候」をさせてもらったという、忘れがたい恩義がある。
ところが、2009年2月に田中先生が病死。1人息子を亡くした母・八重子さんは、悲しみに打ちひしがれている。「何とかしなければ」と、山田さんは一念発起、田中先生が所有していた休耕地約600平方メートルで、自分が大好きな、ひまわりを栽培。その夏、田中先生の霊前に供えたところ、八重子さんは、みるみるうちに元気を回復したという。
その後、10年、11年と、前年に採取したひまわりの種をまいて栽培。今年もすでに、田中先生の仏壇に備えて、冥福を祈った。今では、八重子さんや、その友だち、さらに口コミで知った人たちが、ひまわり畑を見物に訪れるまでになった。
山田さんは、会社が休みの土曜、日曜日に、畑の草刈りをし、排水溝を作って水はけをよくし、一輪一輪、太陽のような輝かしい花を咲かせている。近くには、万葉時代の〝飛び越え石〟で名高い落合川が流れ、川魚がいっぱい泳いでいる。畦道ではカエルやトンボなどが飛び交っている。
山田さんは「田中先生の田んぼは、あと1500平方メートル程あるので、そこには米を植えさせてもらって、できれば特別養護老人ホームのお年寄りに、食べてもらえたらと思う」と話し、「ひまわりの種は、そのノウハウを学んだうえで、バイオ燃料にできたら」と抱負を語った。
また、7月30日(土)午後4時ごろには、ひまわり畑を舞台にして、F1優勝を夢見るレーサー・白石勇樹選手(21)(橋本市神野々)らとともに、ギターでフォークソングの弾き語りをする予定。「ひまわり畑で歌うと、楽しいと思います。コンサートではありませんが、聴いていただくのは自由です」と話した。


更新日:2011年7月26日 火曜日 07:37

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